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【連載】いま知りたい! 心不全の緩和ケア

第3回 薬物療法による症状緩和の実際|心不全の緩和ケアはこう行う①

執筆 大石醒悟

兵庫県立姫路循環器病センター 循環器内科 救急科 医長

 呼吸困難や倦怠感など、心不全による患者さんの苦痛に対する緩和ケアついて、主となる薬物療法を中心に、その提供体制も含めてお伝えします。


薬物療法による症状緩和の実際

 進行した心不全は、多岐にわたる症状や併存疾患のため、症状の緩和は容易ではありません。その場合、先行しているがん緩和の領域を参考にすることも多く、それを踏まえながら薬物療法1)2)による症状緩和を行います。

 まず、モルヒネなどの強オピオイド、コデイン、鎮静薬などの薬物投与を考慮する前に、心不全の経過を見直し、適切な治療が行われているかを検討することが必要です。そのうえで薬物治療の追加を判断します。多くの場合、心不全患者さんは、末期でも利尿薬、硝酸薬、強心薬の投与を受けながら、オピオイドなどの追加投与を受けることになります。このとき、適切に症状評価を行い、投与された薬剤についてはその効果を判定することが重要となります。

症状緩和のための治療選択肢

 具体的な症状緩和を目的に使用する薬物を表11)2)に示します。さらに、多くの患者さんが訴える呼吸困難、倦怠感について詳しく説明します。

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