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【連載】帰国ナースの伝えたいこと

第1回 アメリカではいかにして看護師になるのか

執筆 荒川邦子

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Nursing Programを受けるまでの道のり

 「荒川さん、アメリカの看護は日本の看護の30年も40年も先を行っているらしいよ。」と、一緒に夜勤をしていた先輩看護師に言われた言葉。好奇心旺盛な私は翌朝、「私、アメリカで看護師になるので退職します!」と師長へ申し出ました。皆が唖然とする中、それから三ヶ月後にスーツケース一つと愛車を売った少ない資金を持って渡米しました。英語が大嫌いだった私は、英語の習得に1年半を要し、やっとの思いでカレッジへ入学できるレベルへ到達することができました。

しかし、本当の闘いはこれからでした。アメリカではNursing Programに志願する前に、解剖生理学・科学・微生物学・統計学などの必須科目を習得しなければなりません。その上、すべての必須科目においてA以上のスコアが必要です。なかでも、解剖生理学は日本の看護学科で学ぶ内容とは全く異なり、解剖学者や医師を目指す学生達と一緒の教室で同じ内容を学ぶといったハードルの高いものでした。【You are Freak】(訳:あなたは尋常じゃない)と言われるほど、解剖生理学が大好きだった私でも、勉強中に何度か片頭痛を起こすほどでした。

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