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【連載】新しくなった! 成人肺炎診療ガイドライン2017

肺炎の重症度評価のポイントは?

執筆 今村圭文

長崎大学病院 第二内科講師

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A-DROPやI-ROADを使って評価する

日本人のCAP予後予測に優れているA-DROP

前回までの市中肺炎ガイドラインには現在の医療・介護関連肺炎(NHCAP)が多く含まれていましたが、新しいガイドラインでは市中肺炎(CAP)とNHCAPを明確に分けるようになりました。CAPは、基礎疾患がない、またはあっても軽微な基礎疾患がある人が発症するため、耐性菌リスクや誤嚥性肺炎のリスクをあまり考えなくてよくなりました。耐性菌リスクや誤嚥性肺炎の影響が少ないと、重症度の判断は行いやすくなります。
 
従来からA-DROPという方法でCAPの重症度を判断していましたが、今回のガイドライン作成時の検証でA-DROPは日本人のCAPの予後予測能に優れていることがわかったため、シンプルで使いやすいA-DROPでの重症度判定を今後も行うこととなりました。なお、今回から肺炎の重症度だけでなく、敗血症の有無も治療の場と治療内容を決める上で重要視するように変更されています。

A-DROPによるCAP、NHCAPの重症度判定の図

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