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膀胱炎とは? 原因・診断・検査・治療について

解説 大橋 靖

東邦大学医療センター佐倉病院 腎臓学講座 准教授

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尿路感染症の一つで、感染によって膀胱に炎症が起きます。経過によって急性(単純性)膀胱炎と慢性(複雑性)膀胱炎に分けられます。また、数は多くありませんが、間質性膀胱炎という自己免疫系の疾患を背景とする膀胱炎もあることを覚えておきましょう。


原因

急性膀胱炎は、グラム陰性桿菌とグラム陽性球菌の感染で起こりますが、大多数の原因が前者です。女性に多い病気として知られており、特に性的な活動が多くなる年代に多いことが特徴です。原因菌の7割は大腸菌です。

複雑性膀胱炎は、基礎疾患がある人に起こることが多く、特定の原因菌はありません。基礎疾患としては、尿路先天異常、膀胱結石、前立腺肥大症などが知られています。高齢者の場合、前立腺がんや膀胱腫瘍が原因となることも多くなります。また、尿道カテーテルが原因となることもあります。急性膀胱炎と比べて、男性に多く起こる傾向があります。

女性に膀胱炎が多い理由

急性膀胱炎が男性よりも女性に多く見られるのは、身体の構造と関係があります。男性は肛門と尿道口が離れているのに対して、女性は肛門と膣、尿道口が近くに並んでいます。急性膀胱炎を起こす細菌は、腸内細菌で、近くにある膣や尿道口に入ることがあります。本来、膣にはデーデルライン桿菌という常在菌がいて膣内を強い酸性に保ち、雑菌などが増殖するのを防いでいますが、生理や妊娠中、閉経後はエストロゲンの低下によってこの菌が減少します。そうすると、膣内で細菌が増殖し、その細菌が膣から隣の尿道口に入り込み、膀胱炎が発症します。

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