【連載】新しくなった! 成人肺炎診療ガイドライン2017

医療・介護関連肺炎の定義とは?

執筆 今村圭文

長崎大学病院 第二内科講師

肺炎を発症した患者さんが医療ケアや介護を受けていて、定義項目を1つ以上満たす場合

4項目のうち1つでも当てはまればNHCAP

 医療・介護関連肺炎(NHCAP)は2011年に発表された「医療・介護関連肺炎診療ガイドライン」のなかで表1のように定義されており、この項目が1つでも該当すればNHCAPと判断します。

 項目1は一般病床病院と自宅の間に位置する施設へ入院または入所している人、項目2は入退院を繰り返している人、項目3は自宅で寝たきりの人、項目4は主に透析患者さんを想定しています。
 
 

 このような人は耐性菌の保有リスクや予後の点で市中肺炎と院内肺炎の中間に位置します。項目1や3に該当する人は、高齢者が多く、ADL不良で寝たきりの人が多いです。項目2は誤嚥性肺炎のために入退院を繰り返しているような人です。項目4では耐性菌リスクが高く、基礎疾患により免疫力も低下している場合が多くなります。いずれの場合も、一般病床病院の救急外来へ搬送される例が多いようです。

NHCAPの定義表

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