【連載】腹腔ドレーン管理のこんなことが知りたい! Q&A

腹腔ドレーンの刺入部の発赤への対応

執筆 小野田里織

筑波メディカルセンター病院 看護係長 皮膚・排泄ケア認定看護師


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Q.刺入部の皮膚に発赤が。この後どう対処すればよい?

A.発赤で考えられるのは感染、滲出液による皮膚障害などがあります。ドレーン刺入部周囲の皮膚は清潔を保持することが原則です。

感染か滲出液による皮膚障害かを見極める

 ドレーン刺入部に発赤がある場合、基本的には感染を疑います。刺入部皮膚の感染、膵液瘻、腹腔から排液された膿などによる二次感染が考えられます。刺入部皮膚が感染していると創部へも影響を及ぼし、全身への影響も大きくなるため、医師とドレーン管理について情報共有し、感染の悪化に努めることが大切です。


 また、ドレーン刺入部は滲出液の付着によっても発赤を引き起こします。ドレーンが閉塞や屈曲していると刺入部から滲出液が漏れ、その滲出液の付着により皮膚障害が発生します。特に排液されているものが消化液の場合は、皮膚障害が容易に発生するので、滲出液の性状や付着状況について、注意深く確認する必要があります。

 皮膚障害が発生すると、疼痛などの苦痛も強くなります。悪化する前に予防的なケアを行うことが重要です。褥瘡などで使用する創傷被覆材の使用やドレーンパウチなどを貼付し、滲出液の付着防止や滲出液の回収を確実に行いましょう。重要なのは、発赤は何によって起こっているものなのか、その原因を判断することです。

図3-1 創傷被覆材による滲出液の付着防止
創傷被覆材による滲出液付着防止のやり方

参考文献

竹末芳生,他編:術後ケアとドレーン管理.照林社,2009,p.274.

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