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除細動の手順を知っておこう!

監修 讃井將満

自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部 部長

解説 川岸利臣

自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部 医師

解説 堀 陽一

自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部 医師

解説 佐原 翠

自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部 医師

解説 梶原絢子

自治医科大学附属さいたま医療センター 看護部 急性・重症患者看護専門看護師

Dekiru b

除細動は、急変(致死性不整脈)が起きた際に必須となります。今回は除細動器で専用パッドを使用し、患者さんはVFを起こしているというケースで解説します。



●VFに対して、胸骨圧迫+用手換気を行っている状態を前提とします
●AEDモードでの除細動は看護師が行なうことも可能です
●1歳以上〜6歳未満の小児患者には、小児用パッドを使用します
●看護師は、一連の流れの記録や、手が足りない場合は胸骨圧迫を行います

必要物品

除細動器、救急カート
※今回は、使い捨てパッドを使用します

1、専用パッドを除細動器にセットします

ここに注意!
●実施者は頭側ではなく患者さんの脇に立つなど、胸骨圧迫と用手換気の邪魔にならないような場所で行います。
●除細動の準備ができるまで、胸骨圧迫30回に対し、用手換気2回を繰り返し行います

2、除細動器のダイヤルをモニターという項に合わせます

3、患者の前胸部を露出させ、パッドを貼り付けます


ポイント!
●皮膚に接している部分に火傷が起こる可能性があるため、金属類・貼付している薬剤などはすべて取り除きます。
●水分が残っていると十分な効果が得られない可能性があるため、汗をかいていた場合はタオルで拭き取り、身体が濡れていないかを確認します。
●パッドが皮膚と密着していないとしっかりと電気を通すことができないため、パッドの貼付場所に毛が多い場合は、剃るなどして取り除きます。
●パッドを貼る位置は、第2〜3肋間胸骨右縁と心尖前腋下線上、または胸部誘導V1とV4上です。

4、医師が心電図モニターで波形を確認し、脈拍や意識状態を観察します

ポイント!
●確認した波形を周囲の人にも伝えて共有することで、ダブルチェック、トリプルチェックとなり、ミスを防ぐことができます。
●ノイズがあると正確な波形が確認できないため、波形を確認する間は一時的に胸骨圧迫+用手換気を中断します。
●VF、pulselessVTの場合は除細動をかけますが、不整脈の内容によっては適応とならないこともあるので確認が必要です。

5、ダイヤルを150Jに合わせ、充電ボタンを押します


ポイント!
●二相性の場合多くは150Jで使用しますが、体型などによって変更することもあります。

6、酸素マスクと周囲の人が患者さんから離れていることを確認し、医師が放電ボタンを押します



ポイント!
●処置後は記録に残すため、放電ボタンを押す前後に記録用紙が出ているか確認します。

7、除細動後は直ちに胸骨圧迫+用手換気を再開します

8、2分後にモニターを確認し、医師が再度除細動を行うか判断します

ポイント!
●必要であれば、医師の指示のもと薬剤を使用する必要があるため、ルートがなければなるべく早い段階で確保します。
  

看護師の動き

・BLSからの一連の流れを記録します
・薬剤を使用することもあるため、ルート確保を行います
・医師の指示により、薬剤を準備、投与します