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【連載】見直そう! CKD・透析ケア

第12回 透析はどんな手順で導入するの?(シャント形成~)

執筆 喜瀬はるみ

東葛クリニック病院 透析統括師長 / 透析看護認定看護師

透析導入の適応とは?

 腎機能が正常の10〜15%以下になると、透析や移植などの腎代替療法が必要です。しかし、尿素窒素、クレアチニンなどの尿毒素の値があまり高くなくても肺水腫などを起こし、透析の開始が遅れたために、生命の危機を招く場合があります。また、透析開始が遅れたために、さまざまな合併症を併発し社会復帰が大幅に遅れる可能性もあります。適正な時期に透析療法を開始することはとても大切です。
 
 現在、透析開始の目安として、厚生労働省から報告されている資料1の「透析導入適応の基準」があります。これは症状・所見と腎機能・日常生活レベルとの組み合わせで導入時期を考慮します。腎機能が正常の15%以上あっても、尿毒症の症状や高カリウム血症、心不全などがあり、適切な治療によって改善しない場合は透析が必要と判断します。透析療法には、主に透析施設で行う血液透析と、在宅で行う腹膜透析の2種類があり、患者個々の病態や生活スタイルに合った治療を選択することが大切です。各々の導入手順についてお話します。

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