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【連載】やってみよう! フットケア

第2回 足の観察と評価の仕方を知っておこう!

執筆 山口晴美

NANA NURSING THERAPY代表・看護師

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今回のテーマは「足の観察パートII」です。

前回の足の測定は試してみましたか? ちょっとおさらいしてみましょう。
靴のサイズが足の大きさでないことや左右差などがよくわかりますね。

フットケアの原点は「足に関心を持つ」ということだと思います。
良い、悪いではなくこういうものだと客観的に観察し、困っていることの解決策から考えてみましょう。
患者さんの足を観察するときも、中心は患者さんご自身です。こうあるべき、ではなくその方の「足史」を一緒に見て行きましょう。

1.観察パートⅠ(前回)フットプリントからの情報はどう使う?

①足先の形

ギリシャ型 人差し指が一番長い
エジプト型 親指が一番長い
スクエア型 指の長さがほとんど揃っている

 足先の形は何に影響があるのでしょうか?
 一番考えられるのは「靴の形」です。靴を履かない赤ちゃんや高齢者の方は足先の形がどれであってもあまり支障はないのですが靴を履いて歩く人には大きな問題なのです。

爪先の形が合わないと
・ 靴にあたって赤くなる(発赤、皮膚剥離、潰瘍)
・ 指が曲がってしまう(外反母趾、内反小趾、ハンマートウ)
・ 当たらないように大きめの靴を履いて中ですべる
・ 靴を正しく履かない(かかとを踏む、ひもを締めない)
などが起こります。

例えば、スクエア型の場合、足先が詰まったデザインの靴だと指があたって赤くなることが想定できます。

②足の大きさ(足長)と足の幅

 大きさと幅、足囲を加えて左右差を見ます。
フットプリントでは平面的にしかわかりませんが、これに足の周囲を加えると立体的に比べることができます。
左右差が大きいとトラブルの原因になっていることもあり、靴の調整をしなければなりません。靴の中敷きを出して足をのせてみると合っているかどうか見ることができます。
ただし、靴によっては中敷を出せないこともあるので注意しましょう。

③足背・指

形、血管の見え方、皮膚の状態、毛の生え方、指の変形などを確認しましょう。
・形……足背の形は土踏まずのアーチを見ればよくわかります。
○をつないだ山型が高すぎるとハイアーチ、平坦すぎるとへん平足の疑いがあります。

・血管……血管の見え方(静脈)、足背動脈の触知も実際にしてみましょう
・指の変形……外反母趾、内反小趾、ハンマートゥ、クロウトゥ等、指の関節の胼胝、発赤

④爪

色、長さ、向きを確認します。
・異常……巻き爪、肥厚、白癬等

2.観察パートⅡ「足裏の観察」

 足裏には皮膚の変化、胼胝や鶏眼、角質など目に見えるものと、体重を支えるバランスなど目に見えないものがあります。

①左右の比較

 形、アーチ(土踏まずの範囲)、指の圧力部位、変形など、足の開き方

②皮膚のトラブルの有無

・色……赤、黄色、白、紫、黒
・硬さ……角質、胼胝、鶏眼、皮膚の厚み、しわなど、創傷、白癬などの感染症、皮膚炎など

③触れてみる

 温感、冷感、しびれ感はないか、乾燥・湿潤の有無、かたさ、弾力を確認します。

このように、ポイントを踏まえて足裏を観察することも大切です。

【この連載の記事】
* 第1回 自分の足、見てますか? フットケアで思い浮べることって?
* 第3回 フットケアの実践<足浴>
* 第4回 前処理ー爪切りパートⅠ