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【連載】現場で使える!英会話1分間レッスン

症状の聴取を英語でするには?[循環器科編13]

執筆 佐藤まりこ

米国RN(Registered Nurse)

Eigo


外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされましたか?」から始め、症状を聞いて患者さんにおこっている健康問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態の把握が必要ですね。
今回は、急性心筋梗塞の症状の聴取に必要なフレーズを紹介します。

急性心筋梗塞の治療のPOINTは、早期診断と早期治療です。
急性心筋梗塞の患者さんが、来院してから冠動脈の閉塞部位の再灌流までの時間:DTBT(Door To Balloon Time)は、循環器のガイドラインにより90分以内が望ましいとされています。DTBTが早ければ早いほど救命率は上がり、その後の社会復帰に影響を及ぼします。

看護師は、すぐにバイタルサインの測定と12誘導、点滴ラインの確保や心筋梗塞の初期治療として知られるMONA(モルヒネ、酸素、硝酸薬、アスピリン)1)投与の準備・実施を行います。同時にOLDCART2)に沿った症状のアセスメントを行います。

以下の事例にそって、急性心筋梗塞症状の把握に必要なフレーズを紹介します。


事例:52歳・男性
数日前から胸に締め付けられるような痛みを感じていたが、仕事が忙しく、安静にしていると数分で消失するため様子をみていた。いつも通り、昼食後に取り引き先へ向かう途中、突然ナイフで刺されたような胸の激痛に襲われ、その場にしゃがみこみ数回嘔吐。通行人が救急要請し、ERに搬送された。


本日のフレーズ

「どんな胸の痛みですか? 血圧を測って心電図を付けますね。
しっかりと上を向いて、少しの間だけじっとしていてください」

胸の痛みの性状を確認しましょう。医療現場では、症状の把握と検温や医療行為は同時進行で行います。患者さんは胸の激痛により強い不安や恐怖感を抱いているはずです。しっかりと声かけをし、患者さんが少しでも安心感を得られるように心がけましょう。

さて、みなさんはどう英語で表現しますか?


1)MONAとは、Morphine, Oxygen, Nitrate, Aspirinの頭文字をとった心筋梗塞の初期治療です。
2)OLDCARTとは、Onset(発症),Location(症状のある部位),Duration(症状のある持続時間),Character(症状の性質), Aggravating/Alleviating factor(増悪・軽減要因),Radiation(症状の広がり),Timing (症状がいつ起こるのか) の頭文字をとった症状のアセスメントツールです。