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【連載】やってみよう! フットケア

第4回 前処理ー爪切りパートⅠ

執筆 山口晴美

NANA NURSING THERAPY代表・看護師

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 第1回第2回で足の観察を行いました。
今回からは観察をし、必要なケアの実践をお伝えいたします。
まずは「正常な爪の切り方」から始めましょう。


<爪切りの基礎知識>

1、爪の切り方Q&A

Q1:手の爪と足の爪の切り方は同じでしょうか?
A :手の指先を見てください。先は丸くなっています。
そのため指先に添って爪切りをすると先端は丸くすることになります。
丸く切るために刃が凹型の爪切りを使用するほうがきれいに切れます。
  
足の指先はどうでしょうか?
中には丸い先の方もおられますが多くの方の先は四角、もしくは三角になっています。手と同様、指先の形に添って爪切りをすると丸ではなくまっすぐになります。そのためにニッパーや爪切りの刃はストレート型が適しています。

Q2:足の爪の適切な長さの基準はどこでしょう?
A :正常な爪の長さの基準は爪の役割が「爪先の保護」「圧力を受ける」「バランスをとる」ということから考えると指と同じ長さということになります。
爪の形も指の形にそろえると役割には適しています。

Q3:ひとつの爪は何回ぐらいに分けて切りますか?
A :他人の爪切りは細かく切るほど衝撃も少なく、切りすぎの失敗がありません。
伸ばした長さにもよりますが最低8~10回に分けて少しずつ切りましょう。

<爪切りの実際>

2、必要物品

爪切り(ニッパー、はさみ型等)、ゾンデ(ストローで可)、やすり、ウエットティッシュ(爪を湿らせるもの)マスク、手袋(ゴム、プラスティック)アルコール綿

①爪切りの前処理
まずは今から切る爪の長さを決め、切る爪の裏側の観察と処理をします。
そのために「ゾンデ」という道具を使います。
ゾンデは爪と皮膚、角質を分離したり、爪の隙間の汚れをとったりする先が小さなへら状になったもので、直と曲があります。

金属ゾンデがない場合や金属は硬くて使いにくい場合、または指先の皮膚が脆弱で傷をつける恐れのある患者さんにはストローゾンデを作って代用しましょう。

作り方
ストローの先を45度ぐらいにカットし、先のとがったところを丸く切る。(径が6mmのものが使いやすい)

使い方
①爪の裏側についている皮膚や角質、汚れがあればかき出す。
②爪の裏側に皮膚がくっついていて皮膚も切ってしまいそうなときはストローゾンデの背側で皮膚を爪先から付け根方向に押し下げ分離しておきます。

注意事項
①今から切るところまででとどめ、爪と皮膚を無理やりはがさない。
②白癬などの感染症のある爪と正常な爪はストローを変えるか、先を再度切って使用する。

実際に身近にあるもので、安全に爪切りをするための前処理をお伝えしました。
ご自分の爪で試してみてください。

次回は、前処理をした後に行う爪切りの基本について解説します。