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【連載】見直そう! CKD・透析ケア

第15回 腎機能低下時の薬剤投与の注意点は?

執筆 喜瀬はるみ

東葛クリニック病院 透析統括師長 / 透析看護認定看護師

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腎排泄または腎毒性のある薬剤に注意する

 通常、投与した薬剤は体内で作用を発揮した後、体外へ排泄されます。薬の排泄方法は何通りかありますが、腎排泄と胆汁排泄が主な排泄方法です。腎機能低下をきたしたCKD患者さんは、薬の腎排泄ができず、体内に蓄積することがあります。薬剤の高い血中濃度の持続は、重い副作用や中毒症状を引き起こしかねないため、そのような薬剤はCKD患者さんには禁止されます。さらに腎臓に対して直接的な悪影響を及ぼす薬剤もあります(腎毒性)。例えば、痛み止め・解熱薬として広く用いられている抗炎症・解熱鎮痛薬(NSAIDs)。この部類は、腎臓の血流量を減少させ腎障害を悪化させるおそれがあるため、必要性が低いのであれば、他の薬剤に変えるなど、できるだけ使用を控えるべきです。CKD患者さん以外でも高齢者など腎機能が低下している方は慎重に用いなければなりません。一般的には、腎機能値(CCr等)を目安に、減量もしくは使用間隔の延長を図り、場合によっては使用を控えます。
 
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