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【連載】妊婦・妊娠希望者への保健指導を考える

妊婦・妊娠を希望する方へ、メンタルヘルスも含めた保健指導とは【PR】

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2017年9月24日、妊活中や不妊治療中の方への健康指導について話し合うワークショップが、産婦人科や不妊治療を行うクリニックの看護師を集めて東京で開催されました。ワークショップに先立って、基調講演では順天堂大学 産婦人科学講座 特任教授の竹田省先生が、「女性のライフスタイルの変化に伴う傾向」をテーマにお話ししました。(主催:バイエル薬品株式会社)


「食事記録はスマホで」など、保健指導のさまざまな工夫

 今回のワークショップを主催したバイエル薬品株式会社は、同社が妊娠前後の女性たちに向け、竹田先生ら産婦人科医師監修のもと制作した冊子『妊活の心と体づくりガイド』を配布。この冊子を現場でどう活かすのか、聖路加国際大学 認定看護師教育課程 専任教員の川元美里さんを迎え、ワークショップが開催されました。

 ディスカッションのテーマは「妊娠を希望しているカップルを対象とした保健指導の実践や困難な点」について。なかでも「体重管理」に関して多くの議論が重ねられました。あるクリニックでは「食事記録をスマホで撮影してもらう」、「デトックススープのレシピを提供している」など、具体的な指導方法も紹介。また、「痩せ型の人も筋肉を増やすストレッチを行う」、「メンタル面で心療内科などとの連携も必要」という意見も出ました。

 妊娠中は、ホルモンの変化からうつ状態になる方も少なくありません。「自己申告で何もなくても、問診や背景を知っておくことが必要では」との意見も。川元さんは、患者さんのモチベーションをいかに保つかの工夫が重要だ、とまとめました。

聖路加国際大学 認定看護師教育課程 専任教員の川元美里さんの写真

児童虐待のリスクが高い産後うつ、メンタルヘルスにも気を配って

 日本人女性の晩婚・晩産化傾向に伴い、ホルモン依存性疾患や不妊症の高年齢化、周産期合併症などが増えているという竹田先生。不妊の原因となる子宮筋腫や子宮内膜症も、患者さん本人に自覚症状がなく、妊活を始めてから気づくケースも増えているそうです。年齢が上がるにつれ、自然妊娠率だけでなく体外受精妊娠率も低下します。「基礎体温を測ることと、定期検診や予防治療も含めたライフプランを設計することが大事」(竹田先生)

 また、日本人妊婦は、胎児の正常な発育に必要な葉酸などの栄養素も不足しがちです。栄養状態は次の世代にも影響するとして、栄養バランスの整った食事やサプリメントの摂取の重要性を訴えました。さらに竹田先生は、妊娠の合併症のなかでもうつ病などの精神疾患の頻度が最も高いという報告や1)、産後42日~1年の間に死亡した女性の7人に1人が自殺であるという海外の統計2)を紹介。精神疾患を抱えた妊産婦は、児童虐待のリスクが高くなる恐れもあります。幸せな妊娠、出産のために、食事や栄養、運動に加えて、メンタルヘルスも含めた保健指導の必要性を説きました。

順天堂大学 産婦人科学講座 特任教授の竹田省先生の写真


1)中野仁雄ほか:平成12年度厚生科学研究報告書
2)MBRRACE-UK Perinatal Mortality Surveillance Report, MBRRACE-UK 2017

L.JP.MKT.CH.11.2017.0588
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