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【連載】がん化学療法による副作用のケア

がん化学療法の副作用である脱毛とは?【PR】

解説 大路貴子

地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立医療センター西市民病院 がん化学療法看護認定看護師 看護師長

Ooji sensei

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抗がん剤による脱毛のメカニズム

 殺細胞性抗がん剤は細胞増殖時に作用することでがんの増殖を抑える薬で、細胞分裂が活発な組織に影響を与えます。毛母細胞は細胞分裂が活発なため、抗がん剤の影響を強く受け、毛の成長がいきなり中断されて脱毛します。特に頭髪は90%が成長期にあるため、一気に大量に抜けます。最初の抗がん剤が投与されてから2~3週間後に脱毛が始まります。

 治療の組み合わせや個人差もありますが、一般的には治療完了後1カ月半~2カ月で発毛が始まるといわれていますが、なかには長期間にわたり発毛しない人もいます。脱毛後に生え始める毛は、くせ毛や白髪が出るなど、元の毛髪と比べて髪の質や色が異なっていることがあります。

 頭髪以外の体毛や眉毛、まつげは、頭髪より成長期が短いため、抗がん剤の影響は受けにくいのですが、繰り返し抗がん剤の治療を続けると脱毛することがあります。

程度(頻度) 脱毛を起こす可能性のある抗がん剤例
高度 シクロホスファミド、エピルビシン、ドセタキセル、パクリタキセル、イリノテカン など
中等度 カルボプラチン、ビンクリスチン など
軽度 シスプラチン、ゲムシタビン など

国立がん研究センター研究開発費 がん患者の外見支援に関するガイドラインの構築に向けた研究班,編:I治療編.がん患者に対するアピアランスケアの手引き 2016年版.金原出版、2016,:p.23.を元に作成


沢井製薬が運営する医療関係者向けがん情報サイト内にあるコンテンツ、患者さんのための日常生活のアドバイスの写真

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