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【連載】今さら聞けない! 基礎看護技術をおさらい

ポータブルトイレとは|介助・援助の注意点〜根拠がわかる看護技術

解説 浦田克美

東葛クリニック病院 皮膚・排泄ケア認定看護師

目次

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ポータブルトイレとは

 持ち運びが可能なトイレのことです。医療施設でよく使われるプラスティック製のものの他に、木製のもの、金属製のものがあります。

 また、ポータブルトイレには、手すりがあるもの、手すりが可動するもの、暖房便座など、機能的にいろいろな種類があり、座面の高さもさまざまです。手すりが可動できると、比較的、移乗がしやすくなります。

・プラスティック製ポータブルトイレ……軽量で持ち運びがしやすく、掃除などメンテナンスも容易。
・木製ポータブルトイレ……重量があり、安定しているが、移動がしにくい(キャスター付の製品もある)。外観がよく、普段は椅子として利用できる製品もある。
・金属製ポータブルトイレ……軽量。折りたたみ式のものもある。

ポータブルトイレを使用するときはどんなときか

 便意・尿意を感じることができ、トイレでの排泄が可能であるものの、トイレまでの移動で転倒などの問題が起こる可能性がある場合に使用します。

 ポータブルトイレを使用すれば移動の負担は減りますが、部屋の中で排泄を行うことは患者さんの羞恥心を伴う行為です。できる限り、歩行介助によってトイレまで移動することを検討しましょう。

【ポータブルトイレを使用するケース例】
・身体機能的にトイレまで移動ができない、移動に時間がかかる。
・在宅など、歩行介助を行うための介護力がない。
・治療上、移動が制限されている。
・夜間など、トイレまでの移動に転倒などのリスクがある。

ポータブルトイレの位置・高さ

 ポータブルトイレは、排泄時に患者さんの足底がしっかりと床につく座面のものを選択します。

 ベッドからの移動がしやすいように、ベッドの下方、座面がベッドの頭側に向くように配置します(図)。ベッド柵の位置も移動がしやすいように調整しましょう。

 患者さんの状態に合わせて、ポータブルトイレに角度をつけるなど工夫をします。また、輸液や酸素吸入をしている場合、カテーテルなどにも配慮して位置を決定します。
ベッドの高さとポータブルトイレの座面の高さを合わせます。座面の高さが調節できるポータブルトイレもあります。

病室内でのポータブルトイレの位置

介助について

 患者さんのADLに合わせて、看護師の介助の程度を検討します。患者さんができることはしてもらうようにし、自立を促すケアを心がけましょう。
排泄動作には

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