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【連載】やってみよう! フットケア

第8回 角化した部位のケア・実践

執筆 山口晴美

NANA NURSING THERAPY代表・看護師

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前回は足裏の角化の観察をして、ケアを選択しました。
今回は実際のケアをご紹介します。


角質肥厚のケアのチャート

1、角質を除去する方法

 正常な皮膚はターンオーバーを行い、余分なものは自力で落としますが刺激が加わったり、ケア不足が続くと角質がかたく、厚くなり正常な働きを妨げます。
 
 少しの角質であれば洗浄、タオルやガーゼで軽く洗うだけでよいのですが長く置いたお餅の表面のようになってしまった場合、保湿剤や薬も吸収されないのでケアします。

角質を削るときの注意点

  • 入浴時、入浴後、足浴後など角質が軟らかいときに行うと安全で有効です。
  • 一度にやりすぎないで! 削りすぎると皮膚が傷つき、感染しやすくなります。 皮膚が危険にさらされると脳が防衛指示を出すので余計に角質ができます。
  • 削ったあとは必ず保湿してください。

準備物品ーベッドサイドで行うとき

  • 足浴セット(バケツ、ビニール袋、泡またはお湯、タオル)もしくはウエットティッシュ
  • やすり(写真:サンドペーパー(♯180)をへら状のものに貼りつける)
  • 保湿剤

やすりの図

手順

①角質を足浴、またはウェットティッシュで湿らせる。
皮膚を傷つけないよう、削った皮膚を飛び散らさないため。

②やすりをかける
1カ所5回程度、まずは足紋に垂直に一定方向にこすり最後に足紋に沿って2、3回なでるようにこする(図)。
(表皮の角質肥厚した部分のみ削る)

やすりがけの方向

③削った角質を洗い流すかふきとり保湿剤をうすく塗布する。

 足底の角質をケアしてもなかなかよくならないときは、角質増殖型の白癬症がある場合があります。医師と連携をとってください。角質ケアのポイントはやりすぎないこと! ターンオーバーや身体の順応性を考慮してケアの間隔や方法を計画してください。角質肥厚はできてからのケアより乾燥や加重の予防が大切です。患者さんは疼痛や手術、体の変化によりセルフケアができないことが多いと思います。清潔や予防を目的に看護の視点で必要なケアを考えてみてください。