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【連載】注射・採血・輸液の手技徹底攻略!

血管が細い患者さんへの穿刺、どうすればうまくできる?

執筆 喜瀬はるみ

東葛クリニック病院 透析統括師長 / 透析看護認定看護師

Saiketu chusha tenteki

Q.血管が細い患者さんの穿刺のコツについて教えください。

A.コツは、血管を立体的にイメージできるようになることです。


目視だけではなく触れて走行をイメージする

 こちらも根拠は特になく、また全ての方に通用する方法ではないと思いますが、あくまでも私の経験上のスキルでお話しします。まず、穿刺の上手いスタッフとそうでないスタッフとの違いは、血管を立体的にイメージしながら刺しているかどうです。当たり前ですが、穿刺は目に見えないものに対し、多分ここにこれくらいの深さ・内腔の血管があるであろうと予想して刺しています。そのため目視だけで刺しているスタッフは、上達しません。

 目で見てわかる血管でも、必ず指で触り血管の走行をイメージします。その際、血管を上から押すように触る(点で触る)のではなく、血管を立体的に触る(面で触る)と立体的なイメージがつきやすくなります(図)。また血管の後壁が触れるところまで、しっかり押さえることで後壁までの距離がわかり内腔や深さもイメージできます。このように血管を立体的にイメージできるようトレーニングを行います。

血管のさわり方

 私が新人の頃は、透析中、患者さんにたくさんの血管を触らせてもらいました。患者さんからも、勉強熱心な新人だなと好意的に受け入れてもらえました。

 その他のコツとしては、血管を見やすく触れやすい状態にすると失敗が少なくなる場合があります。特に細い静脈の場合は、駆血した後に末梢から中枢へと血液を送るようにマッサージすると、血液がうっ滞し、血管が怒張するため血管がわかりやすくなります。また、穿刺部周辺が浮腫んで血管がわかりづらい場合は、手のひらで穿刺部を5秒くらい圧迫すると、一時的に間質液が、穿刺部周辺以外に移動するため血管が見やすく触れやすくなります。

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