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【連載】検査値の「異常」 それ、ホントに異常なの!?

第1回 凝固・出血傾向の異常値はココを見る!

解説 山崎悦子

横浜市立大学附属病院 臨床検査部部長・准教授

 日常の看護の中でよく目にする検査値のことをきちんと理解していますか。毎日チェックするのは特定の項目ばかりで、そのほかは自信がない……、そんなことはないでしょうか。確かにいつもの検査項目の異常値がわかれば、すぐに困ることはありません。でも、検査値の変化には理由があり、互いに関連しあっていることも多いのです。目の前の異常値だけでは、異常かどうかがわからないケースもあります。この記事は、基本的な検査項目の異常値からホントの異常を読み取るコツをご紹介します。その値から「今何が起こっているのか」を察知し、一歩進んだ看護に結びつけましょう。


目次


1.凝固・出血傾向は検査項目のココを見る!

 出血傾向のある患者さん、例えば皮膚に点状の紫斑がみられる、ぶつけたところがあざになりやすい、口腔粘膜や歯肉から出血している、採血時に出血が止まりにくいなどの症状がみられる場合は、凝固・線溶系の検査をしたほうがよいでしょう。
 
 まずは血液一般検査をして血小板数(Plt)をみます。Pltが減少していなければ、止血スクリーニングとして用いられるプロトロンビン時間(PT)や活性化部分トロンポプラスチン時間(APTT)、フィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP)、出血時間などを測ります。

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