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【連載】やってみよう! フットケア

第10回 子どものフットケア

執筆 山口晴美

NANA NURSING THERAPY代表・看護師

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近年、子供の足のケアについてはめざましい発展がみられ医師、教育者や民間の団体による研究、啓蒙が進められています。
私は5年前から幼稚園、小学校から依頼をいただき「フットプリント」を取り、足と身体の成長や食事、排泄、運動などに関する生活改善調査の一環としてかかわらせていただいています。
看護師として疾病予防につながればと思っています。
その試みからみつけたものをお伝えしたいと思います。


1.子供の足の特徴

成長過程にあるので、

  1. 足長、足幅、形に左右差が多くある。
  2. 骨格、成長過程の個人差が大きい。
  3. 関節が完成するまでは不安定である。

 測定結果からは次のようなことがわかりました。

  • 足の長さは大きくなったが、足の幅は細くなっている。
  • 指の変形がみられる
  • 指が浮いていてうまく使えていない
  • 靴を正しく履けていない

 子供の足は大人の足の縮小版でなく、骨や関節、筋肉の発達からして異なるものであるということはいうまでもありません。足のトラブルが身体全体の成長に影響を及ぼすといっても過言ではないと思います。

 近年では、外遊びをしなくなり、姿勢が悪くなった、体力が低下している。と言われています。このような状況の中、これらを予防、改善するために発達の段階に合わせた生活、身体全体のケアが必要だと思います。

2.年齢別特徴とケアのポイント

0歳~4、5歳(新生児から歩行まで)

 赤ちゃんの足は関節も未完成で形も扇形に広がっています。
子どもの足1

 寝がえりやはいはいによって指や膝、骨盤の動きを学習していきます。

 この時期に必要なケアは

①爪の手入れはこまめに行う(手、足ともに)
 赤ちゃんの爪はうすく、伸びがはやい。顔などを傷つけたりするだけでなく、指から離れるとはがれやすくなります。また長く伸ばすと角質やごみで不潔になり、変形します。

 そこで指先から伸びすぎないように長さを調節しましょう。

 赤ちゃん用の爪切りは先が丸くなったはさみ型が多いですが刃ものが怖いようならガラス製等の目の細かいやすりで削りましょう。切り方は大人と同じです。(正しい爪の切り方参照

※爪の生え際の圧迫により爪が上を向いてはえて行く場合は生え際の角質の除去とマッサージをかねてガーゼ等を指に巻き、軽くこするぐらいの刺激をしてみましょう。

②変形の観察
 歩行までは色々な身体の使い方の学習をしているので、あまり邪魔をしないよう見守りますが靴による変形や極端におかしな身体体の使い方をしていないかを観察しましょう。
 
③正しい靴のはきかたや靴選びの指導、情報の提供を行う
 この年齢の子供は自分で靴をはけないので靴をかかとに合わせ、前は余ってもよいのでなるべくずれないようにマジックテープ等を止めます。

 靴は軽すぎても、重すぎても歩きにくく、歩くのが嫌にならないよう身体に合わせて選んでください。

子どものあし2

5歳~10歳(土踏まずの形成から関節の形成)

 この時期は足の形成(身体全体の骨格形成も)が行われます。

靴を履くことにより指や爪の変形が起こり始めます。

①足に合わない靴の調整
 市販の子どもの靴は1㎝きざみでつくられており、大きめの靴を履かせることが多いです。

 特に最近の子どもたちは足幅が細く、かかとが小さいので靴の中で足が動くため踏ん張ってハンマートゥや外反母趾になりやすいようです。

 足の指が赤くなっていたり、変形がみられるようなら調整しましょう。相談できる靴屋さんもあります。

※正しい靴の履き方
 できればひもやマジックテープで調整ができる靴を選んでください。
 1.靴ひもやマジックテープはゆるめて足を入れる
 2.かかとに足を合わせる(とんとんはかかとで)
 3.ベロを整え、ひも、マジックテープで足にフィットするよう留める
足先には適度な隙間があり、かかとをきちんとささえているのがよい状態です。

②爪切りはこまめに行う
 正しい爪の切り方を少しずつ教えましょう。刃物が危なければやすりでもよいでしょう。

③使った足のメンテナンス
 靴で縮こまった指や足底の筋肉はコミュニケーションもかねておふろなどで伸ばしたり、緩めたりするようにしましょう。子どもには強いマッサージ等は必要ありません。心地よくなで、さすってみましょう。

※ワンポイントアドバイス 靴を左右逆に履く子どもへの対応
 ある時期になると靴を左右反対に履く子がいますよね。うちの子どもも長靴を反対に履いていました。赤ちゃんのときにO脚で4、5歳時に成長過程でX脚になる時期があります。
 
 そのときには反対に履くほうがしっくりくるようです。そのうち脚はまっすぐになり靴も自然と元に戻ります。むやみに「反対に履いてはだめじゃない!」としからないで見守ってください。

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