【連載】入院治療中の糖尿病患者さんの血糖コントロールが難しい理由 血糖コントロールの疑問Q&A

間食の「理由」に注目しよう! 責めずに反省を促すコミュニケーション

執筆 藤田成裕

日本赤十字社長崎原爆病院 内分泌・代謝内科部長

Q.糖尿病の患者さんが隠れて間食をしています。どのように対処すればよいですか?

A.なぜ間食したくなるのかを考えることが大切です。患者さん自身が気づくような質問やアプローチが必要です。

自覚している場合が多く信頼関係を崩さない配慮が必要

 入院している患者さんのなかには、間食をしてしまう患者さんがいます。もちろん間食はよくないことですが、なぜ間食をするのかについて考える必要があります。単純に甘いものを食べたいという要求の人もいれば、病院の食事のみでは空腹感があって、それに打ち勝つことができずに食べてしまうこともあります。単純に患者さんが間食したことを責めるのでは、患者さんとの信頼関係が崩れてしまいます。
 
 間食したことは患者さん自身が自覚しており、それが悪いことと感じている人もいます。この状態でズバリ指摘してしまうことは得策ではありません。間食すること自体に問題があることや、実は医療者サイドは気づいているけれど言わないだけであることを患者さんに気づいてもらうことが必要です。
 
 「空腹感はありませんか?」「病院食は足りていますか?」などと聞いてみることが必要でしょう。また、間食すると不自然な血糖値変動を示すことがあるため、「どうして血糖値の結果がおかしくなったのでしょう?」「うーん、おかしいですねぇ、何が起こったのでしょうか? どう思いますか?」などと患者さんに聞いてみる(もちろん「間食しました」と患者さんに言わせる必要はありません。問い詰めることは決してしてはいけません)ことが大切でしょう。

 自覚がある患者さんでは、「マズかったかな?」「ばれたかな?」と考え、間食を控えるようになります。それでも間食が続くようであれば主治医(または糖尿病担当医)に相談し、医師から説明を行ってもらうとよいでしょう。
 
 もちろん対応する医師側にも、患者さんに説明する場合には上手にコミュニケーションをする技術が必要で、患者さんとの面談方法などにメディカルコーチングなどの技法を用いることも有効です。また、表のような点に気を配る必要があります。
 
患者さんの間食への上手な対応


この記事はナース専科2017年11月号より転載しています。

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