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【連載】困った!を解決してステロイドの基本がわかる!

ステロイドがどうしていろいろな疾患で用いられているのかわからない!

解説 川合眞一

東邦大学名誉教授 医学部炎症・疼痛制御学講座教授

臨床で幅広く使用される「ステロイド」ですが、その働きや副作用などについてきちんと理解できていますか? 「重症時に使用される強い薬剤」といったイメージのもと、医師の指示のまま何となく使用してはいませんか? 今回は、ステロイドについての困りごとを解決しながら、その基本を確認していきましょう。副作用や患者さんの不安に悩むことなく、ステロイド療法をサポートできる看護師になりましょう。


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目次


解決の糸口はココ

●副腎皮質ステロイド(ステロイド)が本来もっている生理的な働きに注目しよう
●適応が、抗炎症作用、免疫抑制作用を要する疾患・症状であることを確認しよう


ステロイドがどのように生まれるのかを知っておきましょう

 副腎皮質からは、主に糖質代謝にかかわる糖質コルチコイドと、電解質代謝にかかわる鉱質コルチコイド、加えて少量の性ホルモンが分泌されています。糖質コルチコイドは、副腎皮質グルココルチコイドあるいは副腎皮質ステロイドと呼ばれ、抗炎症作用と免疫抑制作用をもっています。この糖質コルチコイド(以下、ステロイド)を化学合成したものが、合成ステロイド(表1)となります。

合成ステロイドの種類

 身体が何らかのストレス刺激を受けると、視床下部では副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRF)が産生されます。これに下垂体が反応して、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を分泌。その刺激によってステロイドが分泌されます。一般成人で副腎皮質から分泌されるステロイドの量は、コルチゾール換算で通常10mg/日、プレドニゾロン換算で2.5mg/日です。ただしストレスがかかると、その何倍ものステロイドが分泌されます。

◆check◇ ステロイドの作用機序はこう考えられている

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