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【連載】今さら聞けない! 基礎看護技術をおさらい

圧迫止血とは|直接圧迫止血法と間接圧迫止血法の手順と注意点〜根拠がわかる看護技術

監修 讃井將満

自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部 部長

解説 富永経一郎

自治医科大学附属病院 救命救急センター 医師

目次

※「間接圧迫止血法」以下の閲覧はログイン(登録無料)が必要です。

※本記事では基本的な方法を解説しています。状況などによって対応は異なることがあります。

圧迫止血法とは?

 外傷から活動性の出血がある場合、失血を防ぐために行われる処置です。出血により急速に大量の血液を失うとショック状態に陥り、生命に危険が生じるため、直ちに止血を行う必要があります。

 圧迫止血法には、直接圧迫止血法、間接圧迫止血法があります。

直接圧迫止血法

 ガーゼなどで出血部位を直接圧迫する方法です。用手による実施が基本となりますが、止血帯や機器(間接圧迫止血法で解説)を使用する場合もあります。

 完全に止血されていることが確認できるまで継続します。止血までの時間の目安は、静脈性の出血の場合は5分~15分程度です。

 基本的には、最初に直接圧迫止血法を行い、それでも出血のコントロールができない場合は、間接圧迫止血法を実施します。

 ただし、動脈カテーテル抜去後の出血など動脈性の出血の場合は、止血部位よりも中枢側の血管の血流が停滞し血腫が生じやすくなるため、間接圧迫止血法を併用して中枢側も圧迫します。

直接圧迫止血法の手順

●準備
ディスポーザブル手袋、エプロンまたはガウン、ゴーグル、マスク(スタンダードプリコーションに準じた個人防護具)
ガーゼ(創よりも大きめで厚みのあるもの)
被覆材、ガーゼ、テープなど(創処置で使用)

*創が汚染されている場合
生理食塩液、スワブ、綿球などの洗浄用の用品

1.スタンダードプリコーションに準じ、手指衛生を行い、血液による感染や汚染を防ぐため手袋などを装着します。

2.患者さんは出血によって不安になっているため、止血をすることを伝えるなど安心できるように配慮します。

3.創が汚れている場合は洗浄をし、出血点を確認します。
また、静脈性か動脈性かを確認します。静脈性はじゎっと出てくるような出血、動脈性は吹き出して出てくるような出血です。

 動脈性の場合は、間接圧迫止血法を併用して中枢側も圧迫します(後述)。1人ではできない場合は、複数で行うようにします。

4.ガーゼを当てて、出血点を示指、中指、薬指の3本の指を使って、できる限り強い力で圧迫します。
 圧迫による皮膚組織の損傷のリスクはほとんどありません。それよりも止血が優先されます。
圧迫止血
ここに注意! 母指は感覚が鈍く、小指は力が入りにくいため、示指、中指、薬指の3本の指を使うようにします。片手で効果がない場合には、両手でしっかりと圧迫するようにします。

*血が止まらない場合
 出血している部位を再度確認し、新しいガーゼと交換して圧迫します。場合によっては止血法を変える必要があるため、医師に報告します。

5.新たな出血がみられなくなったら、ガーゼを外し、出血していないことを確認し、創の保護をします。
 再出血を起こさないように、出血部位を圧迫用枕子(やわらかい棒状の枕)で保護しテープで固定し、その上から包帯を巻くこともあります。

6.患者さんに止血が終わったこと、しばらくは出血部位を安静に保つこと、再出血したときはすぐに知らせてもらうようにすることを伝えます。

7.止血後は定期的に、患部の状態、患者さんの様子やバイタルなどを確認しましょう。

間接圧迫止血法

 間接圧迫止血法は、出血部位に近い中枢側の動脈を圧迫することにより、末梢の血流を遮断して止血する方法です。基本的には、四肢の出血に対し、動脈性の出血や直接圧迫法の止血困難例で行われます。

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