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【連載】やってみよう! フットケア

第13回 このトラブル、どう対応しますか?~巻き爪①~

執筆 山口晴美

NANA NURSING THERAPY代表・看護師

今回からはトラブルを持った患者さんに少し技術を必要とするケアをご紹介したいと思います。まず最初は「巻き爪」です。

巻き爪は爪のトラブルの中でも多くみられます。疼痛や炎症を伴うと身体全体にも影響があります。看護の視点では、なってしまったものは少しでも楽に生活できるように、将来なりそうなものはできるだけ予防できるようにサポートしていきたいと思います。

ここでは看護技術としてできる方法を紹介します。
患者さんのケアも大事ですが自分や家族、周りの人の予防、ケアも簡単に継続してできたらいいですね。


1.巻き爪とは

 「巻き爪」は文字通り爪の端や先端が巻いている爪をいいます。
形からいくと、アルファベットの「C」様、ホッチキスの針が閉じたときの様、「の」の字様などさまざまで、両側、片側、前に指の腹側に巻いたものなども含めると個性的なものが多くみられます。

 また、巻いた爪が皮膚にくい込むと「陥入爪」になり圧迫や摩擦により炎症が起きやすくなります。 

 巻き爪を見つけたら、どうしたらよいのでしょうか。一緒に考えていきましょう。

※深爪や安全靴のような硬い靴などの圧迫で爪の周りが盛り上がり爪が皮膚に埋もれた場合、巻き爪でなくても陥入し、肉芽となる「陥入爪」もあります。

2.巻き爪の原因を知る

巻き爪の原因は不適切な靴下、履物、爪の手入れや切り方によるものが多くその原因になるものを一緒に考えてみましょう。

①足は清潔に保たれているか?

・爪の側溝などに垢や角質がたまると疼痛や感染の原因になることがある。
・指と指がくっついたまま長時間いると変形することもある。
・爪を伸ばしすぎると巻き爪になりやすいため適切な長さにケアしているか。

②適切な靴下、履物を選択しているか?

・大きすぎる靴や足先をしめつける靴下やストッキングを長時間履いたらメンテナンスが必要である。
・履いたときにはよくても、長時間歩いたりするときは下肢のむくみによって締め付けられることもある。
 

③爪の切り方はどうか?

・爪の角を過度に切り落としたり、爪の端を切り残したりすると巻き爪になりやすいため今までの習慣を聞いてみる。

3.巻き爪の観察ポイントとケア

巻き爪の例

①疼痛・炎症(爪周囲炎、肉芽形成等)

②過去の処置、ケアの聞き取り(手術による抜爪、ワイヤー、セルフケアも含めて)

③日常生活で困っていること(ケアの必要度を考える)

・セルフケアが可能であるか、できない場合どうするか。
・全身状態や生活状態から今後どうなるか予測する

④ケア目的を明確にする

・現状を軽減(疼痛、炎症等)
・応急ケアとして行う
 ・予防ケアとして行う
 ・治療が必要な場合、医師と連携する

 ケア選択をどのようにするかを図にしてみました。

巻き爪のケア

次回は、実際の症例を検討してみたいと思います。
看護においてどのようなケアが必要なのか?
今ここで、自分ができること、しておくことは何かを考えていきましょう。

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