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【連載】今さら聞けない! 基礎看護技術をおさらい

手指衛生~アルコール擦式消毒剤による手指衛生の手順

解説 藤田昌久

日本医科大学付属病院 医療安全管理部 感染制御室 看護師長 感染管理認定看護師

アルコール擦式消毒剤による手指衛生の手順

 アルコール擦式消毒剤は、少量だと効果が劣ってしまうため、メーカーが指示する必要量を使用するようにします。

 また、石けんと流水による手洗いと同様、手指を擦り合わせながら塗るようにします。手指全体に塗り広げただけでは、十分な効果は得られません。

 なお、手指衛生は、必要なタイミング、効果的な実施手順で行うこと、手洗い設備や薬剤の提供、実施状況や使用量のフィードバックを行い、施設全体で取り組むことが重要です。

アルコール擦式消毒剤の手指衛生の手順
アルコール擦式消毒剤の手指衛生の手順

ここに注意! ハンドケア・爪のケアを忘れずに
 手荒れは感染のリスクを高める原因になるため、ハンドケアはとても重要です。手荒れを起こさないように、また手荒れを悪化させないようにハンドケアを心がけましょう。

→手荒れの防止方法とハンドクリームの使い方・選び方
https://nursepress.jp/214272

 爪の手入れにも注意が必要です。爪下部分は病原菌が多く存在している部位です。爪を長く伸ばしていると、手指衛生の効果が損なわれる可能性があるため、短く切るようにしましょう。

 また、剥がれたマニュキュアは細菌数を増加させるリスクがあり、人工爪(つけ爪)はグラム陰性菌や酵母様真菌のような病原菌を普通の爪よりも多く保菌しているという報告があります。マニュキュアや人工爪は使用しないようにしましょう。

引用・参考文献

1)藤田昌久:見直そう!感染管理.ナース専科28(7)、2008.
●World Health Organization :WHO Guidelines on hand hygiene in health care.2009.
●CDC:Guideline for Isolation Precautions (2007).(2018年10月9日閲覧)http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/pdf/guidelines/Isolation2007.pdf
●藤田昌久編:ステップアップ院内感染防止ガイド.学研メディカル秀潤社、2006.

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