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【連載】プレスリリース

東京医療保健大学と花王の産学連携による共同研究 シート式圧力センサーを活用した歩行時の足圧データ解析により足圧総合評価システムを開発

提供 PR TIMES

 学校法人 青葉学園が運営する東京医療保健大学(本部:東京都品川区、理事長:田村哲夫、学長:木村哲、以下本学)は、本学医療保健学部 医療情報学科 今泉一哉教授が中心となり、花王株式会社と共同研究を進めてまいりました。
 
 この度、今泉一哉教授、岩上優美助教と、花王株式会社パーソナルヘルスケア研究所の産学連携の共同研究グループは、シート式圧力センサーを活用(図1)して、歩行時の足圧を測定・データ解析する技術「足圧総合評価システム」(足指面積率、足型判定の結果から、ヒトの“歩く”特徴を解析)を開発しました。
 

 
 なお、本研究内容は、第61回日本老年医学会学術集会(2019年6月6日~8日、宮城県)にて発表しています。

 超高齢社会となった日本において、高齢者の生活の質(QOL)の向上・健康維持・増進および健康寿命の延伸に貢献する取り組みは、重要なテーマのひとつです。
 
 今泉教授は、寝たきりや要介護の原因となる「フレイル」を予防するため、測定を通してカラダの状態を把握することで、適切な運動の実施など健康的な生活を支援し、健康寿命を延ばすための研究を積み重ねてきました。
 
 本学は、心身ともに元気に永く暮らせるような社会を作るため、「フレイル」をはじめとした、身体の衰えに対する予防の研究の支援を行ってまいります。
 
1.足指面積出力システム
【対象者】
20~90代の3,324名(女性1,771名、男性1,553名)

【歩行測定】
2015年にセンサー圧力シートを用いて通常歩行を2試行以上記録し、足圧データを取得。歩行時の足指の状態を評価するために、
足指部分を分離して、足指面積率(足指面積/足裏総面積×100)を算出(図2)

【解析結果】
足指面積率の性・年代別の変化を検討した結果、男女とも70代以降で、足指面積率の有意な低下が認められました。さらに、女性高齢者126名(平均年齢:83.2歳)を対象に、直近1か月間での転倒有無で足指面積率を比較した結果、転倒あり群で有意な足指面積率の低下が認められました。(図3)

2.足型判定システム
【対象者】
20~80代の3,244名(女性1,726名、男性1,518名)

【歩行測定】
2015年にセンサー圧力シートを用いて通常歩行を2試行以上記録し、足圧データを取得。足型判定指標として、足圧データの足指部分を削除し、足底部を前足部①、中足部②、後足部③に3分割し、足底部全体に対する中足部の圧力比率(MAI)を算出。(図4)

【解析結果】
MAIの性・年代別の変化を解析した結果、年代別において、女性では60代以降、男性では70代以降でMAIの有意な増加(扁平足化)が認められました。(図5)更に、歩行機能との関連も認められ、扁平足であるほど、歩幅や歩行速度などが有意に低いことが明らかとなりました。

3.足圧評価システム
【対象者】
2018年3月に実施した歩行測定会に参加し、足圧評価システムの結果レポートをフィードバックして、アンケート調査に回答した10~60代の66名(女性13名、男性53名)

【歩行測定とデータ解析】
2018年にセンサー圧力シートを用いて通常歩行を4試行記録し、足圧データを取得。そのうち、足指面積率、足型判定のデータから以下の足圧評価結果レポートを表示。(図6)

・足指活用力:足指面積率の結果を反映
・平均足圧:足圧データを平均化して表示
・足型判定:MAIの結果を反映
・総合評価として、足圧年齢を表示

【アンケート調査結果】
足圧評価結果レポート(図6)を参加者にフィードバックし、どのような理解と気づきが得られたかのアンケート調査を実施。その結果、自身の歩行機能を理解するきっかけとなり、歩行へのモチベーションが高まることがわかりました。

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