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【連載】楽しく身につく問題解決型思考

問題解決に役立つ頭のなかの整理術

執筆 田中 智恵子(たなか ちえこ)

株式会社メディカルクリエイト 看護経営コンサルタント


目次

※「●業務をMECEに整理する」以下の閲覧はログイン(登録無料)が必要です。


1.MECEミーシー

 頭のなかにあるものを整理したり伝えしたりする場面で、図7にあげたような経験はありませんか?

図7:頭のなかの整理状況チェック
図7:頭のなかの整理状況チェック
 
 このようなことが起きるのは、ものごとを分けて整理できず、頭の中がごちゃごちゃした状態になっていることが原因です。
 
 では、どのように整理すれば、スッキリするのでしょうか。考え方としては、ものごとをモレやダブりがないように整理することです。そのような整理の仕方をMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)といいます(図8)。
 
図8:MECEの概念
図8:MECEの概念
 

●モレやダブリをなくす

 MECEを事例で見てみましょう(図9)。例えば、「小遣いの使い道には、食事をする、服を買うというのがあります」と述べたら、当然ながらほかにもあると指摘されます。モレがあるので納得感がなく、聞いた人は違和感をもちます。
 
図9:MECEの例
図9:MECEの例
 
 人間を男と女と老人に分けた場合はどうでしょうか。これも違和感があります。老人には男も女もいるので、ダブりがあるからです。では、酒をワインと高価格品と日本酒に分けた場合はどうでしょうか。この分け方では、酒全体に対してモレもダブりもあるので、やはり違和感があります。このように、全体集合に対してモレやダブりがあると、納得感が得られず、論理が破綻してしまうのです。
 
 一方、物質を気体、液体、固体に分けた場合には、モレもダブりもなく、納得感があります。想像してみてください。机の引き出しを整理したいとき、引き出しに入れるもの全部について、どれをどこに入れるか、モレなくダブりなく決まっていればスッキリ片づきます。相手に何かを説明するときも、全体をモレなくダブりなく説明できていれば、説得力がアップするのです。
 

●業務をMECEに整理する

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