【連載】排尿自立指導料が取れる! 算定基準を満たすためのチームのつくり方・動き方

自己導尿指導|排尿ケアに必要な看護技術

執筆 田中 純子(たなか じゅんこ)

名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科学


目次


女性患者への自己導尿指導

 女性患者にカテーテルの挿入方法を指導する場合、尿道口と膣の違いが体得できるよう導くことが大切です。
 
 最初に、患者の指を膣に挿入してもらい、膣の位置を理解してもらいます。次に、看護師が尿道口にカテーテルを挿入し、患者にカテーテルが挿入された尿道口を指で触ってもらい、膣と尿道口の位置の違いを理解できるように繰り返し指導します(図10)。尿道口の位置を、患者が指で触って理解できると、鏡を用いることなく容易にカテーテルを尿道口に挿入できるようになります。
 
図10:女性患者のカテーテル挿入の指導方法
図10:女性患者のカテーテル挿入の指導方法
 

男性患者への自己導尿指導

 男性患者にカテーテルの挿入方法を指導する場合、尿道をまっすぐに伸ばすイメージで、陰茎を上方に向けて引っ張りながら、ゆっくりカテーテルを挿入していくように説明します(図11)。
 
図11:男性患者のカテーテル挿入の指導方法

 
 その後、カテーテルが球部尿道と前立腺部を通る際に抵抗を感じるため、深呼吸をして身体の力を抜いてから、陰茎を少し下方に向けてカテーテルを挿入していくようアドバイスするとよいでしょう。
 
 ただし、前立腺部から出血をしたり、尿道損傷を引き起こしたりする可能性もあるため、無理にカテーテルを挿入しないよう注意しましょう。
 

イラスト/カミヤマリコ
(ナース専科2018年5月号より転載)

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