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【連載】コーチング・ティーチングを活かしたCKD看護指導の極意

【スタッフへの指導】パニックになるスタッフ

解説 喜瀬はるみ

東葛クリニック病院 透析統括師長 / 透析看護認定看護師

Q.少しのアラームでパニックになるスタッフや精神的に弱いスタッフをどのように指導していけばよいでしょうか?

 苦手意識が強く、少しのアラームでもパニックになるスタッフがいます。ナースコールやイレギュラーな処置が重なってもパニックになってしまいます。
 
 また精神的に弱いことをアピールしてくるため、新しい仕事を教えてレベルアップさせていくことができません。それでもスタッフの数が足りず、辞められては困るため、職場中で気を遣いやさしく対応しています。
 
 このままでは、本人にとっても成長することができず、よくないと感じます。どう指導していけばよいか悩んでいます。
 

A.「傾聴」と「承認」で、パニックの原因を見極めましょう。CKD看護もチームワークです。適材適所という視点や配置も大切です。

 まずは、そのスタッフがパニックになり、適切な看護ができなくなる理由を見極めましょう。
 
 CKDや透析に関する知識が不足していたり、業務に慣れておらず技術に自信がなかったり、失敗した体験があったり、患者やスタッフに怒られた経験が恐怖心につながっているなど、理由がわかれば解決するための手掛かりがつかめます。
 
 また「アラームが鳴るとどう感じるのか」「それはどういった理由なのか」を聞き取り、否定せずに承認します。そのうえでどうすれば解決できるかを本人が考え、自己決定できるようにサポートします。
 
 ただし、視野が狭い、キャパシティそのものが小さい、環境への適応力が低いなど、資質的に問題があるために、必要なレベルに達するのが難しい看護師もまれにいます。このようなケースでは、ティーチングやコーチングはあまり有効ではありません。
 
 筆者であれば、適材適所の視点で考えます。その看護師が最低限のルーチン業務をこなせるようであれば、ルーチン業務に徹底して専念してもらい、さらに、専門的なケアを積極的に実践したいという看護師の活動を支えてもらうようにします。
 
 CKDの看護もチームで動いています。チームスポーツのメンバー全員がエースではうまく勝てないのと同じように、さまざまなタイプの看護師が適材適所で仕事をすることで、全体がうまく機能します。違うタイプの看護師がそれぞれの業務に専念してくれるおかげで、皆の仕事がうまくいくことを、日頃からスタッフに伝えるように務めます。
 

管理者として、向き不向きを見極めることも必要

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