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【書籍紹介】看護師のための語彙力・対話力 あなたの印象と評価を変える 知っておきたい“言葉のマナー”

看護師の何気ない言葉遣いが、病院の評価や評判を決める時代に!

 看護師にもホスピタリティが求められている、そう感じることはありませんか? SNSが普及した現代では、患者さんは医療サイトを見て病院選びを行うのが当たり前となっています。病院自体についてはもちろんのこと、スタッフに対する評価や感想も、選ぶ指標の1つとなっています。実際に、患者さんや家族はスタッフ一人ひとりの言動を本当によく見ており、なかでもその印象を決める大きな要因は言葉遣いです。言葉遣いが変われば、それだけでスタッフや病院への評価が変わります。

 そもそも患者さんは病気による苦痛や不安、ときには恐怖を抱えながら助けを求めて病院にやって来ます。張り詰めた心理状態であるからこそ、普段なら気にも留めないような何気ない言葉遣いや態度にもデリケートになっています。ひと言ひと言の影響が大きくなっているのです。

 わかっていても言葉遣いを変えるのは難しい、と抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし、言葉遣いは後天的に学び変えることができます。コミュニケーションに苦手意識がある人こそ、語彙や使い方のバリエーションを増やし、場面に合ったふさわしいフレーズを身につけることで、どんな状況でも自信を持って臨めるようになります。

 では、具体的にはどのように言葉遣いを変えていけばいいのでしょうか。言葉遣いを身につけるにはコツがあり、調べたり覚えたりするだけではなく、実際に使ってみることが何より大切です。経験を重ねることで、だんだんと馴染んで自分の一部になっていきます。

 また、言葉遣いは仕事においてだけではなく、人間関係、ひいては人生にまでも良い影響をもたらします。アメリカの心理学者であるウイリアム・ジェームスの言葉に「言葉が変われば心が変わる/心が変われば行動が変わる/行動が変われば習慣が変わる/習慣が変われば人格が変わる/人格が変われば運命が変わる」というものがあります。美しい言葉と豊かな語彙、適切な表現を使いこなすことは、良き運命を切り開くことにも通じるのかもしれません。

「素敵な言葉遣い」は、あなたを魅力的な看護師、女性に変身させます

 本書では、さまざまな言葉をシチュエーション別に5つの章に分けて説明しています。第1章「言葉遣いの基本から学びたい」、第2章「患者さんへの接し方を確認したい」、第3章「医師や同僚との接し方を確認したい」、第4章「依頼や謝罪のコツを知りたい」、第5章「よくあるトラブルの対処方法を知りたい」といった内容構成です。そのほか、ネガティブイメージをポジティブイメージに変える話し方、相手の心を開く雑談術、尊敬語・謙譲語・丁寧語の敬語の上手な使い分け、電話対応や受付対応などの定番フレーズ、何かと便利な「クッション言葉」のバリエーション、事例を用いたシチュエーション別の対応法など、看護師にとって仕事に役立つ内容が詰まっています。

 国語の先生でもある著者のモットーは「国語を学ぶことで感受性と対話力を磨いたら、人生はもっと楽しい」というものです。都内の大学受験塾やカルチャースクール、企業研修で講師を務めるほか、テレビ・ラジオ・雑誌にも多数出演し、10万部突破のベストセラーをはじめ30冊以上の著書を持つ「言葉のプロ」によって書かれた本書は、「看護師のしごととくらしを豊かにする」シリーズの1冊として、“看護師目線”に基づいた“現場で使える”言葉遣いが楽しく効率よく学べる本となっています。

 本を読み進めていくと、たくさんの言い回しや今まで聞いたことがないような昔の言葉(高齢者の方に役立ちそうです)が並んで出てきますが、簡潔に整理されわかりやすく説明されているため、難しさを感じることなく学ぶことができます。実際に現場で使うときのイメージもしやすいので、実践しやすいのではないでしょうか。

 看護師向けのセミナーは多く目にしますが、ホスピタリティに関するものはまだまだ数えるほどしかないのが現状です。また、実際に働き始めてからも言葉遣いやホスピタリティについてきちんと学ぶ機会がないままで、新人やベテランに関わらず、言葉遣いに自信がないという人も少なくないと思います。

 きちんとした言葉遣いは、きっと看護師としてだけではなく、人間としての幅も広げてくれるはずです。この先ずっと使えて、自分の糧にもなる「素敵な言葉遣い」を身につけ、ワンランク上の看護師、魅力的な女性を目指しましょう!

看護師のための語彙力・対話力 あなたの印象と評価を変える 知っておきたい“言葉のマナー”
著 吉田裕子
定価 1,500円+税
ページ数 160ページ

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