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【連載】血液ガスの基礎知識とアセスメント

アシドーシスとアシデーミアの違いとは?

解説 南雲 秀子

東京医療学院大学保健医療学部看護学科助教 看護師/米国呼吸療法士(RRT) /保健医療学修士(MHSc) 日本呼吸ケアネットワーク 理事

「アシドーシス」と「アシデーミア」の違いはなんですか?

A:酸に傾く病態であるかと、血液が酸性であるかの違いです

 「アシドーシス」は聞き慣れていても、「アシデーミア」という言葉を普段使うことはほとんどないのではないでしょうか。「アシデーミア」というのは、血液が酸性である状態のことをいい、「アシドーシス」は、体内が酸に傾く病態があることを示しています。

 例えば、急性呼吸不全で、PaCO2が50torr以上と高く、pHが7.30以下と酸性に傾いた状態の患者さんがいたとします。この状態であれば、血液が酸性(pH7.35以下)で、「アシデーミア」であると同時に、その原因を合わせて考えるとPaCO2が高いことから、「呼吸性アシドーシス」であることがわかります。

 PaCO2が高い状態がしばらく続くと、やがて腎による代償が行われ、HCO3-が上昇してpHが7.35~7.45の正常値に戻ってきます。例えば、pH7.37、PaCO2 50torr、HCO3-28mmol/Lであれば、pHは正常値ですが、PaCO2が高く、HCO3-が低いという異常値があるこの状態は、アシデーミアはない(血液は酸性でもアルカリ性でもない)が、PaCO2が高いことから、「(慢性)呼吸性アシドーシス」であることがわかります。

 ちなみに、アルカリ性の場合は、「アルカローシス」と「アルカレーミア」といいます。

(『ナース専科マガジン』2010年4月号より転載)

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