FGM(フラッシュグルコースモニタリング)で看護師に知ってほしいこと

解説 西村理明

東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌科 主任教授

2020年4月1日の診療報酬改訂により、これまでの血糖自己測定の回数に応じた保険項目に加えて、FGM(FreeStyleリブレ)を主とした新たな保険項目が設定されました。導入時の患者さんへのケア、血糖コントロールがどう変わるのか、看護師に特に知っておいてほしいことを聞きました。

導入時には、具体的なイメージをもってもらうことが大切

 高齢者の場合、新しい機器やその扱い方に不安や抵抗がある方も少なくありません。
そのため、いきなり使用を勧めるのではなく、まず、Abbott(アボット)のホームページやYouTubeに上げられている動画を観ることを勧めます。動画の視聴は、ご家族に協力してもらうと良いでしょう。

 Freestyleリブレの紹介や使い方を実際に見てもらい、イメージを持ってもらうことが大切です。そして、これだったらやってみようと思う、患者さんに導入します。

 動画を観られない場合には、Freestyleリブレの実物を見てもらい、使用イメージを持てるようにアプローチします。
導入時にどれくらい看護師がかかわるかは、施設によって変わってきます。糖尿病治療専門のクリニックで、看護師や糖尿病療養指導士(CDE)が多く配置されている場合には、Freestyleリブレの読み方や交換方法、レポートの出し方などの指導にかかわっていることが多いようです。さらに次回来院時には、レポートの打ち出し、サマリー、問題点のピックアップなどを行い、医師に伝えるところまで看護師が行っているところもあります。

 しかし、大学病院など看護師の配置が少ないところでは、検査や処置などの対応に追われ、Freestyleリブレの情報に触れることさえできない場合が少なくありません。

FGM(フラッシュグルコースモニタリング)の結果では低血糖・高血糖の有無に注目する

 低血糖や高血糖の有無、血糖の変動に大きな問題が出ている日の有無が注目ポイントになります。低血糖や血糖の変動を減らせるよう治療を1~2年続けると、血糖コントロールが安定するようになります。

 「インスリンの投与量の調整」の特定行為研修を受けることで、インスリンの投与量の調整を、看護師が行えるようになります(ただし、医師の指示のもと、手順書により、身体所見や血糖値などの検査値が医師から指示された病状の範囲にあることを確認することが必要)。

 FGM(Freestyleリブレ)の保険適用が新設されたことで、病院での導入も増えることが予想され、特定行為看護師の活躍の場が広がることが期待できます。未来を見据えて学びを深めていきましょう。

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