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自粛生活は”薬がない”未来の疑似体験⁉ 薬剤耐性菌で新型コロナと同じ状況に

 AMR臨床リファレンスセンターは、2020年6月25日、新型コロナウイルスに関するアンケート調査の結果とともに、薬剤耐性菌に対する注意喚起を行いました。

 同センターが、全国の男女548名に「今後、新型コロナウイルスの治療に関して希望していることはなんですか?」というアンケート調査を行ったところ、約8割を占める回答が「薬ができる」でした。

 現在、新型コロナウイルスによって「必要な薬がない」世界を体験しているが、同じ状況が薬剤耐性菌でも起こることが予想されています。

 薬剤耐性菌の増加は、「必要な薬がなくなる」ことを意味します。新薬の開発には10年以上の期間と1兆円以上の費用がかかることもあり、今すでにある抗菌薬が効かなくなれば、有効な治療手段がなくなることが予想できます。

 効く薬がなければ、100年前の対策しかできないことになります。感染力の高いものなら、発症者の隔離や接触者の行動制限などの昔からの感染対策方法しかないことになり、経済へのダメージも計り知れません。

 さらに薬剤耐性菌は、肺炎や菌血症などさまざまな病気の原因になるだけでなく、手術に関連する感染症を防ぐことができず、手術ができないという影響も出ると考えられます。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影で、薬剤耐性菌もじわりじわりと世界中で広がっています。薬剤耐性菌による国内の死亡者は年間8,000人を超えており、新型コロナウイルスによる死亡者を上回っています(2020年6月現在)。

 国連では、2050年までにAMR(薬剤耐性)による死亡者数が、がんによる死亡者数を超えるおそれがあると警告しています。

AMR対策として、下記の内容が重要です。
・ウイルス性疾患に抗菌薬は効かないことを理解する
・医師が抗菌薬はいらないと判断したらそれに従う
・抗菌薬を処方された場合は、医師の指示に従い飲みきる
・感染しないこと、感染させないことで抗菌薬の使用を減らす

もっと詳しい内容を読む
AMR臨床リファレンスセンター
http://amrcrc.ncgm.go.jp/

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