お気に入りに登録

【連載】褥瘡ケア 創の見方と適切なドレッシング材

【材料一覧】ドレッシング材の種類・特徴と使い分け

解説 樋口ミキ

日本看護協会看護研修学校 認定看護師教育課程 皮膚・排泄ケア学科 主任教員 皮膚・排泄ケア認定看護師

Icon jokuso

今回からは、ドレッシング材の選択におけるポイントと主なドレッシング材の種類・特徴を解説していきます。

関連記事
ドレッシング材の特徴・選び方・使い方のポイント5
褥瘡とは?褥瘡の看護ケア|原因と分類、評価・予防・治療など


【目次】

※「ドレッシング材の種類・材料一覧」以下の閲覧はログイン(登録無料)が必要です。


まず、最初に日本褥瘡学会のガイドラインでは、ドレッシング材をどのように使用することを推奨しているのかを見ていきましょう。

ガイドラインが推奨する使用方法

浅い褥瘡にはドレッシング材が有用

ドレッシング材の役割は、創傷の自然治癒過程に最も適した湿潤環境を提供するものです。浅い褥瘡(真皮までの損傷)の創周囲には線維芽細胞が豊富に存在しており、湿潤環境を整えることによって治癒が促進しやすい時期です。

そのため、褥瘡予防・管理ガイドラインでもドレッシング材が有用だとしています。また、かわりに油脂性基剤の外用薬を用いてよいことを推奨度C1(行うことを考慮しても良いが十分な根拠がない)としています。

感染のない創に使用すること

壊死組織は細菌繁殖の温床に、また過度な滲出液は正常な創傷治癒過程を遅延させるため、ドレッシング材を使用するのは「感染のない褥瘡」であることが基本となります。褥瘡予防・管理ガイドラインでは、慢性期の深い褥瘡に対し、薬剤による感染の制御、外科的な壊死組織の除去を優先するよう推奨した上で、「どのようなドレッシング材を用いたらよいか」も示しています。

ガイドラインでは、前回まで解説していた、DESIGN(-R)のE・S・I・G・N・Pを大文字から小文字にすることを目的に、使用するドレッシング材を推奨度とともに挙げています。

ドレッシング材は特定医療保険材料

ドレッシング材は特定医療保険材料であり、保険の適用上、下表のように保険上の使用区分が分かれています。医師が診断した上で、その創に適用したドレッシング材を選択しなければ、保険請求することはできません。しかも、保険適用期間は2週間、特に必要な場合には3週間の使用が限度になります。

ただし、DPC(診断群分類別包括評価制度)を導入している場合は、入院治療においては費用が包括されるため、個別に算定し請求することはできません。ちなみに、ポリウレタンフィルムの費用は技術料に含まれ保険請求することはできません。

表 保険の区分

保険の区分

>> 続きを読む
ページトップへ