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【連載】褥瘡ケア 創の見方と適切なドレッシング材

第15回 ハイドロジェルとアルギン酸塩<ドレッシング材の特徴と使い方>

解説 樋口ミキ

日本看護協会看護研修学校 認定看護師教育課程 皮膚・排泄ケア学科 主任教員 皮膚・排泄ケア認定看護師

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ここではハイドロジェルとアルギン酸塩のドレッシング材の特徴や製品による違いなどを紹介していきます。なお、ドレッシング材は褥瘡の創だけに使用するものではありませんが、ここでは褥瘡への用途に視点をしぼり解説していきます。


ハイドロジェルの特徴と使い方

成分と機能は?

  1. 吸収体にポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマーを含有し、70~90%以上が水で構成されるドレッシング材で、湿潤環境の維持が可能
  2. 水分含有量が多いことから、冷却作用があり、炎症や疼痛をやわらげる効果がある
  3. 自己融解を促進させる効果があるため、壊死組織の除去が可能

適する創は?

  1. 滲出液の少ない創
  2. 乾燥傾向の創
  3. やや乾燥気味の痂皮や壊死組織のある創(ジェル状タイプ)

ここに注意!

  1. 周囲の皮膚の浸軟に注意
  2. 乾燥すると硬くなり剥離しにくいため、生理食塩液などで湿らせながら除去する
  3. 透明ゲルが混濁してきたら交換する

主な製品は?

( )内は販売元です 製品名などは2010年6月時点のものです。

【真皮に至る創傷用・標準型】

  1. ビューゲル(R)(ニチバン) ・ニュージェル(R)(ジョンソン・エンド・ジョンソン)

【皮下組織に至る創傷用】
<標準型>

  1. ジェリパーム(R)【ウェットシートI型/II型】(日本ビー・エックス・アイ)

<異形型(ゲル状タイプ)>

  1. イントラサイト◇ジェルシステム アプリパックタイプ(スミス・アンド・ネフュー ウンド マネジメント)
  2. イントラサイト◇ジェルシステム コンフォーマブルドレッシングタイプ(スミス・アンド・ネフュー ウンド マネジメント)
  3. グラニュゲル(R)(コンバテック ジャパン)
  4. ジェリパーム(R)(日本ビー・エックス・アイ)
  5. アスキナ(R)ジェル(ビー・ブラウンエースクラップ)

製品のポイント

  1. ビューゲル(R)とニュージェルRは薄型のシートタイプで柔軟性があり創に密着する
  2. リウレタンフィルム等の二次ドレッシング材で覆う必要がある
  3. イントラサイトジェルシステム コンフォーマブルドレッシングタイプは、ハイドロジェルをガーゼに含浸させたドレッシング材であり、アプリパックタイプは、ノズル付き容器を採用したもの

※(次ページではアルギン酸塩のドレッシング材について解説します)