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【連載】看護師のための輸液講座

第10回 PICCとは?看護師のための輸液講座

監修 日本コヴィディエン株式会社

シングルユース医療機器の製造及び販売、並びにこれらに関連する一切の事業

執筆 井上善文

医療法人川崎病院 外科 統括部長

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輸液管理に関する最近の話題としては、どうしても、このPICCを取り上げる必要があります。まだそれほど普及してはおりませんが、償還価格の問題が解決すれば、一気に使用する施設が増えるはずです。

PICCは何の略?

このPICC、英語ではperipherally inserted central venous catheterで、頭文字をとってPICCと呼ばれています。この英語の全部の頭文字をとるとPICVCとなりますが、Vは省略してPICCと呼ばれています。また、peripherally inserted central catheterと記載されていることもあります。それでは日本語は?『ピック』です?とりあえず、『末梢挿入式中心静脈カテーテル』という日本語が一番よく使われているようです。カタカナで書くと『ピック』ですが、英語も知っておいてください。私は、上腕から挿入するPICCを、『上腕PICC』と呼ばせていただいています。

PICCとは?

PICCについて簡単に説明しますと、肘の静脈(尺側皮静脈、橈側皮静脈、肘正中皮静脈など)から挿入し、先端を中心静脈(上大静脈)に位置させるカテーテルのことです。非常に細く軟らかいカテーテルです。上腕の部分でこれらの静脈を穿刺して挿入する方法が『上腕PICC』ということになります。

PICCの利点

PICCの利点の主なものは、患者さんが怖くない、痛くない、安心して手技を受けられる、という点が一番重要です。また、術者にとっては、気胸などの重大な合併症が起こらない、という安心感があります。介助するナースにとっても、重大な合併症が起こらない方法である、というのは、重要です。CVCを挿入して、後で、気胸を起こしていることがわかって胸腔ドレナージをしなくてはいけないとか、血圧が下がったとか、患者さんが苦しんでいる、とか、そういう問題が起こらないというだけで安心だと思います。