【連載】なぜ? どうして? 22問でわかる 最新 感染対策

第8回【廃棄物管理編】バイオハザードマークを使う分類って?

監修 藤田昌久

日本医科大学付属病院 医療安全管理部 感染制御室 看護師長 感染管理認定看護師

執筆 藤田昌久

日本医科大学付属病院 医療安全管理部 感染制御室 看護師長 感染管理認定看護師

廃棄物管理については、まずは基準を知って、適切な廃棄を行いましょう。


Q 廃棄物の処理方法で誤っているものはどれですか?

(1)感染性の廃棄物の内容物の表示(バイオハザードマーク)で、鋭利物は黄色、固形状の可燃および不燃物は橙色、液状/泥状のものは赤色である。
(2)感染症の有無にかかわらず、手術室・救急外来・集中治療室で治療や検査等に使用された後に排出された廃棄物も感染性廃棄物として取り扱う。
(3)紙おむつは全て感染性廃棄物である。
(4)廃棄容器は、廃棄物の周囲への飛散防止、容器内に確実に廃棄する。 廃棄物の内容物が確認できて分別しやすいなどの目的から、できるだけ間口の広いものを選択し、廃棄容器の蓋は手指の汚染につながるため使用しないほうがよい。
(5)鋭利物以外でも、廃棄容器の取りまとめの目的から内容物を移し替えることは行ってはいけない。

※A (3)、(4)

基準に準拠し、施設・部署の特性に応じた検討を

(1)の説明は正しく、感染性の廃棄物の内容物の表示は、「感染性廃棄物」であることを識別できるようにするために、バイオハザードマークの使用が望ましいと環境省が示しており、扱う形状によって3種類の分類があります(図1)。
(2)も正しい説明で、感染性廃棄物の判断については「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル」を参照してください。
紙おむつは特定の感染症の場合のみ感染性廃棄物として対応しますので、全てを感染性廃棄物としては扱いません。よって(3)は誤りです。ただし、おむつに関する感染性廃棄物の該否判断は非常に詳細な規定があり、現場で日常的に判断することは困難であると思われます。判断基準に準拠して対応する、または感染性廃棄物として処理するかは施設の判断によるところです。
廃棄容器は漏洩、臭気拡散の予防、容器転倒時の内容物の飛散、容器から不用意にはみ出た廃棄物による感染性物質への曝露予防の目的から堅牢で蓋の付いた容器が望まれます。よって(4)の説明は正しくありません。
なお、蓋と手指の汚染予防を考慮した場合、足ペダルで開閉する廃棄容器や、耐貫通性のある既製品の廃棄容器であればフレームと一体となったペダル開閉型のものなどもあります。施設、部署の特性に合わせて検討することが必要です。
(5)は正しく、容器に入った感染性廃棄物を他の容器に移し替えることは、飛散・流出、作業者の曝露防止の観点から行ってはいけません。

バイオハザードマーク

バイオハザードマーク

(『ナース専科マガジン』2011年1月号より転載)

※次回は、環境管理についてのクイズを解きながら、解説していきます。


※引用・参考文献
「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル」平成21年5月 環境省大臣官房 廃棄物・リサイクル対策部 http://www.env.go.jp/recycle/misc/kansenmanual.pdf p.43


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