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【連載】乳がん術後のセルフケア

第3回 リンパ浮腫治療とセルフケア

解説 佐藤佳代子

後藤学園附属リンパ浮腫研究所 所長

(協賛株式会社ジャンパール)

乳がん術後の患者さんは、肌トラブル、リンパ浮腫、ボディイメージの変容など多くの問題に直面します。
最後まで治療をやり抜くためには、患者さんへの看護師による適切なセルフケア支援が欠かせません。
患者さんの抱える問題を軽減し、よりよいQOLを保てる指導をすることが重要です。
看護師が行うべきセルフケア支援の方法を、具体例と共に実践的な講義の中からお伝えします。


リンパ浮腫はセルフケアで予防・軽減

佐藤さんはリンパ浮腫のメカニズムや症状を解説。リンパ浮腫は、リンパ節切除、放射線治療などにより発症する可能性があり、乳がん術後3年以内に5%が発症しています。その重症化は、早期の適切な診断と治療で予防できることを強調。そして、治療経過と合併症の見極めのため、医師の指導の下で正しい知識と技術を持つセラピストが行うことが大切であると話しました。

また予防・軽減にはセルフマッサージが効果的で、スキンケアの延長として保湿クリーム塗布時や入浴中にできる方法を紹介しました。スキンケアにより乾燥を防ぐ、リンパ液の流れを妨げる服装・アクセサリーを避ける、重い物は小分けにして運ぶなど、リンパ浮腫を防ぐ生活のポイントについても解説しました。

演習では、有資格セラピストの協力で、肌に触れる際の「山型スポンジを肌に当てる程度」の圧を全員が体験。触れ方のコツを知ったところで、マッサージの手順を自分たちの身体を使って学びました。最後に、有資格セラピストの不足を訴え、「1人のセラピストが誕生すると100人の患者さんの生活が変わる。興味があれば学んでほしい」と締めくくりました。

セルフマッサージ実践様子

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