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【連載】なぜ? どうして? 22問でわかる 最新 感染対策

第11回【血液・体液曝露編】手袋や安全器材で予防できる?

監修 藤田昌久

日本医科大学付属病院 医療安全管理部 感染制御室 看護師長 感染管理認定看護師

執筆 藤田昌久

日本医科大学付属病院 医療安全管理部 感染制御室 看護師長 感染管理認定看護師

あなたは手袋や安全器材の効果をどのくらい知っていますか? 自分の身を守るためにも、血液・体液暴露防止対策について学んでいきましょう。


Q 針刺しや切創時に手袋を着用していると曝露防止対策として効果があるって本当?

※A YES

手袋を突き抜ける際に血液量を減少させます

※手袋着用は標準予防策のひとつ

標準予防策の実施項目に「個人防護具」「医療従事者の血液媒介病原体曝露防止のための安全な診療業務」が明記されており、その中に手袋の着用が必要であるとされています。
手袋の着用については、針刺し時やその他の穿刺が手袋を突き抜けた際に、医療従事者を血液媒介病原体(HIV、HBV、HCVなど)の伝播からどの程度守られるかは明らかになっていません。
しかし、手袋は鋭利物の外部表面にある血液量をある程度(46~86%)減少させるという報告があります。従って手袋を着用するということは、針刺し切創時の曝露防止対策として有効であると考えられます。

※曝露者の身体的負担となる防止策も回避

確実な手技を実施するために、しばしば手袋の着用が煩雑に感じられ、省略してしまう可能性があります。しかし手袋使用の便益性は曝露防止のみならず、血液検査や曝露後の予防投与など、曝露者の身体的負担となる防止策の回避にも大きく寄与しています。


※引用・参考文献
Mast ST, woolwine JD, Gerberding JL. Efficacy of gloves in reducing blood volums transferred during simulated needlestickinjury. J Infect Dis,168(6), p.1589-1592, 1993.

※続いては、安全器材の効果について考えます。
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