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【連載】看護のナレッジマネジメント

第3回 看護師の経験とキャリアとは?べナーの看護理論をもとに考える

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キャリアとは

今回は、ナースの見えにくい技(暗黙知)の熟達に関係する「経験とキャリア」について皆様と一緒に考えてみたいと思います。

キャリアとは"生涯を通しての人間の生き方・表現である”

冒頭の言葉は「組織文化とリーダーシップ」(1985年発表)等、多くのキャリア、組織文化、について研究している<エドガー・シャイン>の有名な言葉です。彼の著書「キャリア・ダイナミックス」(1991年、白桃書房)の中のフレーズです。

今回、キャリアについて考えるにあたって、シャインと共にもう一人の人<パトリシア・ベナー>についても是非知っていただきたいと思います。ベナーの名前は、10年以上ナースを継続してきた方でしたら、きっと一度や二度は聞いたことがあるのではないでしょうか。看護理論家の中で、唯一といってもよい「帰納的な研究方法によって理論を構築した人」です(帰納的‥という言葉については次回、説明をします)。

なぜ他の理論家たちとは異なる方法で理論を創ったのでしょうか。それは、ベナーは「優れた実践家の技を描くためには、現場の優れた実践家を見る(参加観察)ことと、どのように実践しているのか直接聞くこと(インタビュー)が一番である」と考えたからです。ナースの熟達段階をベナーは以下の表に示したように、5段階で示しています。

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