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【連載】看護部長インタビュー

第8回 患者さん一人ひとりの心と、対話をするように寄り添う【医療法人社団 明芳会 新戸塚病院 看護部長】

取材 寉見康子

医療法人社団 明芳会 新戸塚病院 看護部長

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看護師を志したきっかけ

小さな頃は保健室の先生になりたいと思っていたんです。学校で体調が悪くなって保健室に訪れた時の安心感や、先生がずっと傍に付いていてくれたという信頼感がずっと印象として強く残っていたんですよ。その時の想いは、将来を考え始める年齢になってもブレませんでしたね。

看護師になるために看護師免許を取る必要があるということを知って、じゃあ看護学校に入ろうと思いました。「誰かのために何かしたい」という思いが私の看護を志す原点だったんです。 入職してからはこの病院一筋です。

働き始めてからというもの、患者さんから頂く学びや支えがどんどん増えて、愛着が湧き出る一方で。他院に行ってみたいと思ったことも少しあったけれど、自分の好きな看護がここで全うできるから不安はなかったです。それに、私は子ども3人を育てながら働いてきたんですが、そういう働きやすさも看護師を続けてこられた理由ですね。

ちょうど、最初の子どもを産んだ年に病院に保育所が出来たんですが、私よりも上の世代になると、出産を機に離職せざるを得ない人がほとんどだったんですよ。だけどその先輩たちの尽力のおかげで、子どもを育てながら働く女性に対して、社会全体がバックアップ体制を取るようになった。私はその恩恵を受けられた世代なんです。自分の成長と、社会の成長の歩調が合っていた。幸運でしたね。

自身の看護観

入職以来ずっと、「その人らしさ」を大切にした、患者さん一人ひとりの心に寄り添って対話をするような看護を心がけてきました。そのために必要なのは、「ゆとりある心」ですね。たとえば、看護師はどれだけ忙しくても患者さんにそれを見せるべきではないと思っています。

忙しそうな看護師に向かって、患者さんは頼みたいことを頼めないですから。そして、そういう「忙しそうに見せない」ことこそが、「ゆとりある心」の表れだと思うんです。

この看護観の実現のためには、「自分は何をする人なのか」を自覚して動くことが大切だと思っています。例えば、急性期病院は病気や怪我を治療するところ、当院のような慢性期病院は治療を繰り返す患者さんの心身のケアをするところという違いがありますよね。

身体だけではない、心だけでもない、その両方をケアすることが私の仕事。それを自覚すること、実践することで、看護観を具体化するようにしています。

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