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【連載】吸引困難5大ケースを攻略する!

第3回 いくら吸引しても痰が引けてこない患者さんへの対応

解説 石山 都

神奈川県循環器呼吸器病センター ICU病棟 集中ケア認定看護師

解説 小林恵子

神奈川県循環器呼吸器病センター ICU病棟 集中ケア認定看護師

困難を感じたことがある上位に挙がった5つのケースについて、具体的な解決法を紹介します。
どこに問題があるのか、あなたの体験した吸引の「困難ケース」について、じっくり再考してみませんか?


攻略法1 吸引で取れる痰かどうか見極めよう!

音はするのに、痰が引けないというのは、よくあるケースです。
でも、聴診して音が聴こえたからといって、全ての痰が吸引できるわけではないのです。吸引できる範囲は限られていて主気管支にあるか、人工気道の末端周辺にある痰であり、主気管支の先や肺の末端に貯留している痰は、吸引によっても取ることはできません。

さらに、痰が溜まっている位置だけでなく、痰の性状によっても引けない場合があります。
粘稠度が高い、硬い痰です。さらに経鼻吸引の場合では、吸引チューブが鼻の粘膜に当ってしまい、適切な位置まで届いていないと吸引できません。
そのため、痰のある部位にチューブを挿入できるスキルが必要です。上気道から気管支までの解剖を熟知しておく必要があります。

音が聴き取れたのだから、痰が吸引できるはずだと思わないで、その痰が、本当に吸引できるものなのかどうか、inとoutのバランスなども含めて統合的にアセスメントすることが大切です。

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