お気に入りに登録

【連載】ナースのための認知症ケア

第9回 認知症患者へはどのように薬を利用すればよいか

監修 三宅貴夫

社団法人 認知症の人と家族の会 顧問 京都保健会盛林診療所 所長

C7609fcde2b3105292437754b5598aea8

認知症と薬の関係は新しい時代に入りつつあります。薬の効果、限界、副作用について知っておくことは認知症ケアのなかで大切です。このことをアルツハイマー病と脳血管性認知症の薬を中心に述べてみます。

アルツハイマー病と薬

アルツハイマー病は、以前、不治の病と言われ、私もアルツハイマー病と診断すると医師としてすることがあまりありませんでした。しかし1999年に日本の製薬会社のエーザイが開発したアルツハイマー病の薬であるアリセプト(一般名:ドネペジル)が使用できるようになり、認知症治療を大きく変えることになりました。

アリセプトの効果は、軽度から中程度のアルツハイマー病の人の効果がありますが、驚くほど効くこともありますが、認知機能の改善などの効果がある人は限られ、その効果期間も長くて2年程度です。しかしアルツハイマー病に薬が全くなかった時期と比べると大きな進歩と言えます。

>> 続きを読む