• 公開日: 2020/2/9
  • 更新日: 2020/3/26

看護師の心と身体のケアにヨガを

看護師の心と身体のケアにヨガを

病院で働く多くの方々が心と身体のバランスを崩し、体調不良に陥っています。「現場で働く方々の心と身体のケアから医療は始まっている」ということに気づいた病院が、ヨガのクラスをスタッフの方々に提供しようというところから私のクラスは始まりました。

ヨガが身体にいいらしい。ヨガがストレスにいいらしい。 ということはよく耳にされるかと思います。巷ではようやく日本でもその効能にひかれ、ヨガ・スタジオやスポーツクラブに通う人も増えてきました。

でも、私はこう思います。 ヨガがもし人の役に立つのであれば、それは自分でヨガを始められるような人たちではない。 なんだか心も身体も不調だ。ヨガを始めたいと思っても、なんだか神秘的で怖い。身体が硬くて自分にはできそうにない。仕事が不規則で、スポーツジムになんて通えない。自分の心と身体のケアなんてしている余裕がない。

一生懸命、人のため、家族のために働いている方々がケアされる環境が残念ながら今の日本には整っていません。そのために、心と身体のバランスを崩し、不調を訴えながら毎日の仕事に取り組まれている方々こそ、もっと楽になってほしい、と思います。

医療や介護の現場で働かれている方々がさらされているストレスは、身体の疲労、不調だけではなく心の問題としても現れてきます。特に、一生懸命尽くされている方ほど、時に自らの使命感と葛藤されたり、現場で起こる様々な矛盾、解決できない問題に苦しまれたりしているかと思います。

ヨガは薬ではありませんが、また魔法でもありませんので、直接そのような問題を解決したり、糸口を見つけられたりするものではないかもしれません。 でも、企業に福利厚生や相談窓口があるように、もっと人と近いところで働かれている皆様がちょっと「ほっとできる」つかの間をヨガを通じて見つけていただけたら……と思います。

テレビのCMで見るような、頭が脚に乗っかったようなポーズのお話はいたしません。心と身体が楽になるちょっとしたお話と、ポーズを毎回ご紹介していきたいと思いますので、どうか仕事の手を休め、気楽におつきあいいただければと思います。

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