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【連載】ナースのための認知症ケア

第13回 できることを尊重することが認知症の人の喜びに

監修 三宅貴夫

社団法人 認知症の人と家族の会 顧問 京都保健会盛林診療所 所長

これまで述べた認知症の要因や認知症の人の心理を理解することから、認知症ケアの基本として以下のことをあげることができます。

認知症の人を知る

認知症の人の認知機能や心身の状態は人さまざま。まず認知症による認知機能の内容を知ることです。

話したこと、見たこと、したことをどの程度覚えているのか、話し伝えたことは忘れるがメモ用紙を書いて渡したら覚えているか、渡した用紙そのものを忘れてしまうか、昔のことは何をどの程度覚えているのか、今居る場所がどこか理解できているか、一緒にいる家族や介護職を誰かわかっているか、言葉に不自由はないか、聞いたことを理解できているか、自分から話ができるか、排泄、着替えなど日常生活上の行為でできること何か、できないことは何か、買い物に一人で行って家に帰ることができるか、外出して道に迷わないかなど、認知機能の程度を生活なかで確認することが認知症ケアの出発点です。

また、こうした認知症の原因がアルツハイマー病なのか、脳血管障害なのか、それ以外の病気によるものかも知っておくべきでしょう。単に認知症だけでは、介護上注意することが違い、これからの経過が異なるからです。 さらに大切なことは、認知症の人は認知症という障害を持ちながら生活している「人」であることです。その人についても知っておくことは認知症ケアに欠かせません。

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