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【連載】看護師のための口腔ケア

第2回 器質的口腔ケアと機能的口腔ケアの効果

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器質的口腔ケアの目的と効果

器質的口腔ケアの目的

器質的口腔ケアの目的は、口腔衛生状態を改善し、細菌叢を正常化することにあります。つまり、口腔清掃により口腔内細菌を減少させるというのが狙いです。そのために、食物残渣を除去し、歯・義歯や口腔内粘膜、舌を清掃します。ポイントとなるのは歯の清掃だけではなく、舌を含め口腔内すべてを満遍なく清掃するということです。

歯の清掃法

歯の清掃には、歯ブラシを使用します。特に高齢者の場合、歯肉が弱っている患者さんも多いので、歯ブラシはソフトなものをおすすめします。歯垢(プラーク)は柔らかいため、ブラシの毛先で軽くブラッシングすれば十分です。決してゴシゴシと力を入れて磨く必要はありません。

歯垢ではなく歯石がついている場合は、歯科医師や歯科衛生士に歯石除去をお願いします。歯垢は歯ブラシで落とせますが、歯石は専用器具を使わないと除去できません。また、残存歯が少なく、歯間が空いている場合などは、ヘッドの小さいワンタフトブラシや歯間ブラシも併用するとよいでしょう。

口腔粘膜の清掃法

口腔粘膜の清掃には、専用の球状ブラシを使用すると便利です。後述しますが、球状ブラシは口腔粘膜の清掃とストレッチを同時に行うことができます。球状ブラシがない場合は、ガーゼ、スワブ(綿棒)、スポンジブラシなどを使用します。

舌苔の清掃法

舌苔とは舌に付着した汚れのことです。清掃には、専用の舌ブラシを使用すると簡単に除去できます。このほか、口腔ケア用の球状ブラシ、柔らかい歯ブラシ、ガーゼなどで代用することも可能です。舌苔の細菌が増殖すると、口臭の原因になります。

しかし一方で、舌苔は口腔内の細菌バランスを保っている一面もあるので、無闇に取りすぎないようにします。

乾燥した口腔の清掃法

唾液の分泌量が減少している高齢者や、放射線治療中などの患者さんは、口腔が乾燥している傾向があります。そのため粘膜が過敏になっているので、無理なケアを行うと出血する可能性もあります。こういった場合は、ケアの前に状況に応じて保湿剤を使うなどして、口腔内を湿潤しておく必要があります。また、ブラシによる清掃自体が口腔への刺激になるため、唾液の分泌を促す効果があります。

器質的口腔ケアの効果

器質的口腔ケアによる、清掃や細菌減少のおもな効果は以下のとおりです。

  1. 口腔の爽快感や清涼感
  2. むし歯や歯周病など口腔疾患の予
  3. 舌苔の除去により、口臭を軽減
  4. 口腔乾燥の緩和
  5. 誤嚥性肺炎の発症リスクを低減
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