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【連載】NPPVのキホンとトラブル回避術

第4回 NPPVの特徴と種類(BiPAP Vision、NIPネーザルV、BiPAP シンクロニーなど)

解説 石原英樹

大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 呼吸器内科 主任部長

Nppv

機器のトラブルや操作のミスが患者さんの命の危機に直結します。そこで実施にあたっては、メカニズムや種類、使い方などをよく理解しておくことが大切です。


NPPV機器本体の特徴と種類

NPPV機器の原理を簡単にいうと、1本の回路で、2相の異なる陽圧--すなわち、吸気時には高い圧(吸気時気道陽圧:IPAP)と呼気時には低い圧(呼気時気道陽圧:EPAP)を、換気サイクルに合わせて交互にかけ、そのときに生じる圧差で換気を行う(CO2を低下させる)というものです。また、EPAPはPEEP(呼気終末陽圧)にも相当することから、NPPVで酸素化の改善も望めます。

NPPV機器本体には、院内の急性期病棟やICUで使用する機器から、慢性期病棟や在宅で使用するものまで、さまざまな種類があります。

急性期に適した機種には、BiPAP Visionがあります。機器本体に酸素ブレンダーを備え、吸入気酸素濃度(FIO2)を21 ~ 100%まで設定でき、ディスプレイやグラフィック表示で患者パラメーターなどをモニタリングできるといった機能もあります。リスクを回避するためのさまざまなアラームが装備されており、操作にはそれなりの知識が必要で、機器本体も大型でかなりの重量があります。

一方、慢性期や在宅に適したものには、NIPネーザルV、BiPAP シンクロニーなど(2012年10月現在)、各メーカーからさまざまな機種が出されています。最小限のアラームを備え、操作が比較的簡単で、機器本体も小型かつ軽量で、持ち運びに便利になっています。

続いては「換気モードの種類と選択のポイント」について解説します。

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