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【連載】急変対応マニュアル

[転倒・転落]急変につながる高齢者のリスク

解説 前田孝子

東京都健康長寿医療センター 医療安全室 専任リスクマネージャー 看護師長

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高齢者の急変は、気付いたときには重篤化していた! ということが多いもの。高齢者の心身の機能低下の仕組みを知り、急変リスクへの理解を深めておきましょう。


転倒・転落の要因は?

高齢者の代表的なリスクの一つが、転倒・転落です。つまずきやふらつきで床に手や膝を突いたり、便座からずり落ちたり、ベッドを降りようとして尻もちをつくなど、一般成人よりも身体・感覚機能が低下するために転倒・転落のリスクが高くなり、それが骨折に結び付くことが少なくありません。

発生の原因には、加齢による身体・感覚機能の低下をベースにして、内的要因と外的要因があり、それらが複合して起こります。

1 内的要因

加齢によって、骨、関節、筋肉が衰え、筋力、敏捷性、持久力、平衡性、柔軟性、全身協調性といった運動機能が低下。日常生活動作(以下、ADL)の障害につながり、症状の改善を阻害したり、転倒・転落のリスクをいっそう高めるなど、慢性化や障害を引き起こす悪循環に陥りやすくさせます。

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