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回復期リハにおける看護師の役割

監修 柳谷良子

杉並リハビリテーション病院 看護部長

【目次】


リハビリテーションの分類

現在のリハビリテーションは、「急性期」・「回復期」・「維持期」に分類されます。 言葉のとおり、「急性期」は発症後まもなくの期間で外科的や内科的な治療を要している時期であり、「回復期」は外科的・内科的治療が一段落し、訓練を集中的に実施する時期です。

また、「維持期」は残された障害がさらに強度にならないための訓練を行う時期と言うことで、従って、ご承知のとおり「回復期」が最も、日常生活動作(ADL)が上昇する時期になります。 それでは、回復期リハビリテーション病棟における看護師の役割を共に考えていきましょう。

役割1 訓練の適確性の検証

まず第1に、それぞれの患者さまに対し、日常生活の援助を通して、在宅に戻った時に必要な日常生活動作を選定し、リハビリ職員が行っている訓練が適確であるかを検証します。

これは、対象となる方は、男性女性の別や年齢、家族構成、職業を持ってるか否か等によって、役割が異なりますから、在宅に戻ったときに必要とされている動作は同一ではなくさまざまであるので、それにあった訓練をするという意味です。

例えば、母親の役割がある40歳代の女性と90歳代の女性は、家庭での役割に違いがあります。 40歳の女性は、自分の事はもちろんのこと、食事の世話、掃除、洗濯、買い物、育児などの役割があるでしょう。 料理をつくるのはどこまでできるか、どんな料理なら作れるか、何ができないか、どうしたらできるかなど、また買い物は行けるのか、無理なのか、行けるならどの様に行くのか、行けないなら他の方法があるのか、さらに、掃除などはどのようにしたらできるのかなど、障害の程度に合わせて考えます。

90歳の女性なら、自分の身の周りの事だけできれば良いのであれば、着物の着脱や整容、排泄の動作、食事の動作などが出来ればOKとなるでしょう。 直接訓練はリハビリ職員が行うのですが、看護師は看護展開を通して身体的・社会的・精神的な情報を把握して、他のチームに提案し調整するといった重要な役割があります。 もちろん、職業人で、社会復帰を目標にする方もいますから、その場合も同様で、仕事で行う動作や通勤などで必要な動作の訓練の提案を行います。

役割2 在宅に戻るために必要な社会資源の提案を行う

ケースワーカーと看護師の話し合いの様子

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