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【連載】がん患者さんへの言葉かけトレーニング

第5回 【がん】再発・転移時に抱えるストレス

監修 川名典子

杏林大学医学部付属病院看護部 精神看護専門看護師

Monshin roujin

再発や転移が明らかになったとき、治癒が望めなくなった衝撃とともに、身体症状も現れ始めます。治癒についての不安を解消し、信頼関係の再構築が必要です。


再発・転移時に抱えるストレス

がん患者さんにとって、最も大きな苦悩の時期の一つが、再発・転移のときです。

初発のときは、手術や抗がん治療によって腫瘍が消え、そのまま治癒する可能性があるのに比べ、再発・転移した場合は、現代医学ではほとんど治癒は望めないため、より強く死を意識することになります。

治療の目的が「治癒」から「延命」へと変わり、死と向き合うことになるので、その衝撃はかなり大きなものになります。そのため、精神的な動揺も大きく、抑うつ的になったり、適応障害を起こしたりするリスクも高くなります。

患者さんの中には、化学療法の副作用によって、思うような生活ができないことから、治療の中止を望む人もいますし、体力低下のため、治療の中断を余儀なくされる人もいます。主治医などとのコミュニケーションも難しくなりがちです。

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