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【連載】がん患者さんへの言葉かけトレーニング

第6回 緩和ケアへの移行時に抱えるストレス

監修 川名典子

杏林大学医学部付属病院看護部 精神看護専門看護師

Monshin roujin

心身状態が悪化し、生活に支障が出るなか、残された時間をどう過ごしたいかという思いを捉えることが大切です。

緩和ケアへの移行時に抱えるストレス

抗がん治療の中止は、もはやがん疾患に対する手立てがないということを意味する場合が少なくありません。その場合、患者さんにとっては、人生の終焉に向かうカウントダウンが始まったととらえることになります。

体力が低下し、食欲不振、全身倦怠感、呼吸困難、悪心・嘔吐などの身体症状は悪化していきます。緩和ケアで症状コントロールを図っていくものの、日常生活にも支障をきたすようになります。

身体機能の喪失に加え、これまで以上に社会的役割の喪失感、身体のコントロールができないことによる自律性の喪失感に見舞われるなど、身体的苦痛だけではなく精神的苦痛も強くなります。さらに、家族や親しい友人との関係性を失うことが、大きな苦痛となります。

患者さんの中には、これから残された時間をどのように過ごすかを考え始める人もいれば、現実を受け入れず治療の継続を望む人もいます。ただ、その気持ちは受容と否認・悲嘆の間で揺れ続けています。

続いては、患者さんに確認したいポイントについて解説します。
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